吃音とは、「ありがとう。」と言いたいのに、「あ、あ、あ、ありがとう。」と始めの言葉を繰り返したり（連発）、「あーーーりがとう。」と引き伸ばしたり（伸発）、「…っありがとう。」と言葉が詰まって出にくかったりする（難発）、言葉が滑らかに出てこない症状が見られることです。

　今回のグループ活動では、「お悩み相談室」と題して、自分の吃音や吃音以外の悩み事を相談したり、友達の悩みについてアドバイスをしたりました。今回は、「吃音の悩み」について出た意見を紹介します。

【悩み】吃音は、悪いものだと思います。気にしない人は、どうして気にならないのか教えてください。

【意見①】吃音は、悪いものではないから気になりません。

【意見②】吃音は、ことばの教室に通うまでは悪いものだと思っていました。でも、吃音のことを学ぶ中で、吃音は悪いものではないと思えるようになりました。

今回は、５名の児童が参加しました。５名中２名の児童は、はじめから吃音のことを悪い

ものとは思っていませんでした。残りの３名は、はじめは、吃音のことをあまり良く思っ

ていなかったようですが、吃音のことを学んだり、時間が経ったりすることで、徐々に気にならなくなったようです。吃音の受け止め方やその変化については、一人一人違いがありました。　（文責　ことばの教室　たが）