第64回卒業式
- 公開日
- 2022/03/18
- 更新日
- 2022/03/18
できごと
3月18日(金)くもり【校】
○第64回卒業式
卒業式の様子を掲載します。
【式辞抜粋】
春の訪れを感じさせる今日のよき日、江戸川区 文化共育部 健全育成課長○○○○様も区議会議員 藤沢進一様・ 小俣則子様、PTA会長○○○○様をはじめ本校を支えて下さる方々のご臨席、そして保護者の皆様のご列席のもと、江戸川区立小岩第五中学校 第64回卒業式を整然と挙行できますことは、この上ない喜びであり、深く感謝申し上げます。
87名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
それでは、あいさつをしましょう。
あいさつには魔法の力があります。
『おはようございます。』
3年前、平成31年4月、みなさんは本校に入学しました。昨年実施した校長面談の中で、入学を決めた理由を話してくれました。
『遠いけど学区の学校だから、兄や姉に薦められたから、父や母、祖父母が卒業した学校だから、近いからです。と答えてくれました。また、学区外の小学校から同級生に誘われて入学してきた生徒もいました。「五中は素晴らしい学校だよ」という熱いメールをもらったそうです。実際に校舎や在校生の様子、制服の型やスカーフの色まで確認して入学してくれた生徒もいます。
なかには、『うわさって信じてはいけないんですね』と話したくれた生徒もいました。
給食が美味しくない、立ち歩く生徒がいる、他校から意地悪な生徒が入学してくる。入学前に『うわさ』として流れていたそうです。
五中に入学してみると、校舎はとてもきれい、庭もきれい、友達ができた、先生方は優しく寄り添ってくれる。1年生の時は色々あったけど学年が進むにつれて自分自身も成長できた。体育館1階でコーチに対し、失礼な態度をとってしまって謝罪したい。親に体調が悪いから休みなさいと言われても、どうしても学校にいきたいと思った生徒。そして、給食がとても美味しいと話してくれました。先週、昨日と進路報告に来てくれた生徒が三人いました。『小岩五中、ムチャクチャ楽しかったです。』『修学旅行に参加できてとてもよかったです。朝食に出たパンがとても美味しかった。』と話してくれました。火のないところに煙はたたぬと言いますが、皆さんの思いを教職員で共有し、間違った『うわさ』が二度と立つことのない学校づくりをここに約束します。
最後にみなさんが3年間で経験した社会の出来事を三つ話したいと思います。記憶にとどめて頂けるとありがたい。
第一は、『改元』を経験したことです。
平成から令和という時代の変化です。
歴史をふりかえると元号を変えることは、新たな時代への期待・願いという思いがありました。また、その時代を代表する出来事として私たちの記憶に刻まれています。令和へのカウントダウン、人々の喜びは記憶に刻まれました。
享保の改革、明治維新、大正デモクラシー、昭和恐慌、平成の怪物松坂大輔、令和の怪物となると誰になるのでしょうか。
第二は、新型コロナウイルスによる『新たな感染症』を経験したことです。緊急事態宣言が出され、休校・分散登校・学校行事の中止や制限がありました。
歴史を振り返ると、天然痘、麻疹(はしか)、コレラ、インフルエンザ、結核など多くの感染症が発生し、その都度、人々は新しいワクチンを開発し乗り越えてきました。
そして第三の経験が、他国への『軍事進攻』です。
ウクライナの人々が隣国の大統領命令によって命を奪われています。
歴史を振り返ると、第二次世界大戦・太平洋戦争が終わった1945年・昭和20年8月15日以降も戦争、内戦、紛争、動乱、進攻は、毎年世界のどこかで繰り返されています。
第二次世界大戦という悲しい出来事を通して二度と戦争をしないと誓ったのは、私たち日本だけでなく全世界の人々だったはずなのに、今日も軍事力を使って人の命が奪われています。
来月、140年ぶりに法律が改正され成人の年齢が一八歳になります。中学3年間で経験した『改元』『感染症』、『軍事進攻』を忘れず、これからの時代を生き抜くためにも『経験に学ぶだけではなく、歴史に学ぶ成人』になって下さい。
先ほど斉唱した区歌の3番には『自治と自由を もりあげる 平和な都市よ わがさとよ』、校歌の3番では『平和の道をつくりゆく 使命を固く誓い合い』とあります。どちらにも『平和』がうたわれています。これからの『平和な社会』を皆さんの力で築いていってください。
どの子も育つ親次第 どの子も育つ指導者次第 どの子も育つ自分次第です。
わがままを捨て、個性をさらに伸ばしてください。
以上で式辞といたします。
令和四年三月十八日
江戸川区立小岩第五中学校 第14代校長 石井千歳