学校日記

故郷に寄せる思い

公開日
2016/01/20
更新日
2016/01/20

校長室より

 遅ればせながら、先日妻と柴又の七福神めぐりをしてきました。我が家の年中行事のうちの一つです。私はかの有名な寅さんと同じように柴又生まれの柴又育ちです。今は千葉県に住んでいますが、今までの人生の半分を過ごしたこの地に寄せる思いは今住んでいる所よりも強いものがあります。
 妻と歩きながら心はいつの間にか幼い日に戻り、「ここは○○君の家だ」「ここで昔野球をやったんだ」「ここのうぐいす餅を食べてから大好物になったんだ」などなど、たわいもない言葉が口からポンポン出てきました。時は流れても、この地に戻ってくると何とも言えない特別な感情が湧き起こり、それが自分を支えてくれているものの一つであることを実感いたします。
 上一色中学校の生徒たちも地域に支えられて育っています。地域の子ども、江戸川の子どもとして厳しくも温かい目で見守っていただければと思います。地域の皆様に支えられることで彼らの心の中にも「郷土愛」が育まれていきます。この土地で育った彼ら彼女らが将来この土地を離れるときがきても、ここに戻ってくるたびに、きっと心の安らぎと新たな活力を得ることでしょう、私と同じように。それが故郷というものだと思います。
 早逝した高校の恩師の俳句に次のようなものがあります。

 
   雲青嶺(あおね)  母あるかぎり  わが故郷

 武田鉄矢さんの歌にも「お母さんは故郷そのもの」というセリフがあります。いくつになっても親は本当にありがたいものです。親の力は何物にも代えがたい偉大なものなのです。私も柴又に母が住んでいます。だいぶ年をとりましたが、それでも同年代の人に比べれば元気に過ごしています。私が柴又に特別な思いを抱く大きな理由がここにもあることは言うまでもありません。
 

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