古都の秋に思う
- 公開日
- 2015/09/12
- 更新日
- 2015/10/13
校長室より
修学旅行1日目も無事終わろうとしています。生徒たちの生き生きとした様子についてアップしてありますので、ぜひ学校日記を見ていただきたいと思います。
さて、本題です。私は修学旅行に来るたび、自分の中学生の時の修学旅行を思い出します。この職業について11回目の修学旅行ですが、自分自身の修学旅行には全く別の感慨があります。昭和51年の10月半ば、秋も深まり始めた時期に行われました。想像を超えた大仏の大きさ、10円玉を手にとって見比べた平等院鳳凰堂、嵐山の絶景、薬師寺のお坊さんの話、新京極での買い物、40年前に絵付けした今も手元に残っている清水焼きの茶碗……、そして、それらを思い浮かべる時、今でもかすかに胸に湧き上がってくる何とも言えない甘酸っぱい感情……。あの2泊3日の経験がなかったら京都や奈良をこんなに好きになれなかったかもしれません。
今日、法隆寺の近くにたくさんのとんぼが飛び交っているのを見て、古都に訪れつつある秋を感じました。 東京に帰って見上げた空にとんぼを見つけた時、この古都の風景を思い出して、甘酸っぱい気持ちとともに「また行きたいなあ」と思ってくれる生徒がいてくれたら嬉しいかぎりですね。