学校日記

世界のデュークエリントンオーケストラが瑞江中にやって来た!!

公開日
2011/07/11
更新日
2011/07/09

できごと

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7月8日(金)この日、吹奏楽部(Mizue Joyful Breeze=MJB)は朝から緊張と興奮で落ち着きませんでした。私たちの演奏はたったの一曲、「A列車で行こう」が今日のテーマです。デュークエリントンオーケストラ(DEO)が瑞江中に来校すると言うことが決定したのはほんの数日前のことでした。このたびジャパンツアーを組んだDEOは、東日本大地震の被災者を応援するツアーにもなっており、「被災地の子どもたちには、心の支援を」を掲げて今回のようなワークショップが実現しました。被災地で頑張っている人に対して「A列車で行こう」は、「輝く夢に向かって出発しよう」というメッセージをこめて、DEOと,一中学生バンドのMJBが共演することになりました。
 午後、玄関でメンバー4名 トミー・ジェイムス(Cond,Pf)、ボビー・ラヴェール(T.Sax)、スタッフォード・ハンター(Tbn)、ラヴィ・ベスト(Tp)を迎え、直前に練習した歓迎の歌を披露しました。生徒の緊張感が少しはほぐれるかと思ってやりましたが、喜んでいただきました。そこからの限られた一時間はあっという間でした。
 まずメンバーの自己紹介では、「楽しく音楽するには,やはり練習するしかない」「緊張なんかしないで、常に楽しめ」というお話をいただき、顧問からも「こんな幸せな機会を与えていただき感謝しています。生徒に音楽の楽しみを知ってもらいたいと思います。」と挨拶をし、早速MJBのみの「A列車で行こう」の演奏を披露しました。指揮者(顧問)はそもそもこういう場合には決して緊張なんてしないので、十分に雰囲気を楽しんでやりました。Tp,Trb,A.Saxとソロが出る度生徒の緊張は高まっているのが手に取るようにわかりましたが、MJBサウンドは何とか保つことができました。演奏後「たった一週間でこんなにできたのか?」と信じられないといった様子でお褒めの言葉をいただきました。エリントンの楽曲の解釈もまずまずとのこと。私たちはミュートを使う練習まで追いつかなかったのですが、ジョークを交えて音色の変化を楽しめるミュート演奏まで披露してくださいました。また私たちは味噌汁のお椀で手作りミュートを持っていると言ったら「素晴らしいアイデアだ」とすごく受けました。ソリストがプロをはじめ、観客がこんなに大勢いる中であまりに堂々と演奏していることにびっくりされ、「どこのワークショップでも女子のパワーがすごいのはなぜだ?」なんて質問をされたほどでした。(我がMJBは部員30名全員女子,ついでに顧問も女性)そしてどうしても知ってほしい、とジャズ特有のリズム表現のこつをとても丁寧に教えてくださいました。
 いよいよその後はお楽しみの共演です。全くそれを指揮する方もプロ相手にアマチュアがやる、と思うとアンビリーバボーな情景が思い浮かびませんか。一音楽科教師がプロを相手に指揮をする?誰が想像したでしょう。楽しくってたまりません。顧問冥利に尽きるというか、音楽やっていて良かったと思う瞬間です。プロの音が入ると生徒の音も思い切り変わります。みんながご機嫌な様子で音楽を楽しんでいます。素晴らしい宝物がまた一つ増えました。彼らのソロの音はかっこよく、心の底まで響き渡り圧倒的でした。それに一生懸命について行こうとする生徒がとってもキュートでした。もうこれ以上の言葉は出ません。みんな大満足の顔で締めくくることができました。
 部長よりお礼の挨拶をした後「お別れの歌は?」とまさかのリクエストに慌てながらも「今日の日はさようなら」を歌いきり、和やかなムードで記念撮影をし、交流会では生徒が信じられないほど積極的になって、楽器を一緒に吹いたり、写真を撮ったりしていました。次のスケジュールが迫っており、お別れの時間が近づいていますが、何と名残惜しいこと。
 このような機会を与えて下さった関係者の皆さん、この場をお借りして心より御礼を申し上げます。私たちはいただいたチャンスを常に有効にしたいと考えています。そしてこの恵まれた経験を次の世代に伝えていかなければいけないと思っています。それには日々の練習に精進し、恥ずかしくない演奏、そして謙虚な心を忘れずに向上心を持ち続けて活動を続けていくことをお約束したいと思います。本当にどうもありがとうございました。
 ただ、これでおしまいではありません。実はこれからさらに一週間「A列車で行こう」をもう一度練習します。今日のワークショップを受けて、生徒のモチベーションをあげ、16日(土)江戸川総合文化センターで演奏会当日、リハーサルの時間の中でDEOメンバー全員と再度共演できるのです。なんという興奮。喜び。最高の贅沢。至福の時第二弾は一週間後に。
 See you next week