2学年だより
- 公開日
- 2019/03/18
- 更新日
- 2019/03/18
お知らせ
オリパラ講演会は刺激的感動的
14日(木)は本校でもオリンピック・パラリンピック教育の一環として講演会が行われました。2020年を間近にオリ・パラにかかわる学習を学校でも取り上げるようにしており、今回は特に講演者が卒業生であることで、ようやく実現しました。
第65期卒業生である辻内彩野さんです。彼女は小学校3年生から水泳をやっており、中学校時代も特に校内の部活動には所属せず、水泳に力を注いでいました。いつも明るくにこにこしていて、前向きで誰とでも仲良くできる生徒だったと記憶しています。高校へも水泳が続けられる学校を選び、活躍しました。そして大学には水泳を離れて進学しました。水泳選手としては引退をしていましたが、高校時代の親友が同じ水泳選手ですでにパラの選手でリオなどで活躍していました。辻内さんの目の難病が判明したことで、「パラの選手になったら?」と声をかけられたのがきっかけでもう一度水泳を再開することにしたそうです。
そして今回の講演でした。もうすでに江戸川区報や、テレビ等のメディアで取り上げられることも増えてきました。パラの大会でデビューしたのは2017年6月です。まだ日も浅いのですが、日本新記録は14回も更新しています。国際大会ではメダルも複数取得しています。なんと現役の高校生時代より記録更新したものもあるとのことでした。
講演後、病気のことを尋ねました。講演の中でも「こんな風にぼやけて見えている」という画像を見て驚きましたが、これが少しずつ快方へ向かうことはないから、難病だとのことでした。それなのにあの明るさ、前向きな姿勢には改めて感心し、尊敬さえしました。パラの選手は「治らない障がい」を抱えているということでした。ですから今更くよくよしないで、今できることを精いっぱいやるだけだといいます。それが今の自分だからです。仲間の選手はみんな明るくたくましい人たちばかりで、そういう人たちに囲まれて毎日が楽しいそうです。また、高校時代より、今のほうが楽しく水泳に向き合っているといいます。苦手なことは「自分を追い込むこと」「トレーニング」と言ってましたね。およそアスリートとは思えないセリフに苦笑しましたが、一つ一つの言葉から、パラの選手のたくましさ、強さ、優しさ等、あらゆるものが「すごいぞ」と思えました。
3歳年下の妹・佳穂さんも本校の卒業生で、今回同席してアシストしていました。彼女もずっと水泳を続けています。今大学生になりましたが、そこでも選手として活躍中です。「彩野さんの応援に行きますか」と尋ねたら、自分の練習がオフの時は行くそうです。そしてやはり、衝撃的な大会の様子に度肝を抜かれたそうです。いろいろな障がいを持った選手の大会ですから、進行はゆっくりしています。しかし、一人一人の選手がどうやってスタートし、泳ぎ、ゴールをするのか、本当に見入ってしまうのだそうです。それは感動的で、衝撃的だったそうです。「健常者である自分がちっぽけに見え、本当に崇高なものを見たくらいの感動があった」
改めてこの講演で本人の口から話してもらうことで、大人の私でさえパラリンピックや障がい者スポーツの認識の甘さを感じました。でも、とても大きな力と勇気をもらえた気がします。これをきっかけにみんなでパラリンピック、そして辻内彩野選手にもっと関心を寄せ、心から応援していきたいですね。
★ パラリンピックは障がい者のスポーツとだけしか思っていませんでした。しかし考え方が変わり、障がい者でも輝ける素敵な場所だと思えました。
★ 辻内さんが人一倍努力しているところがとても格好良く、すごいなと思いました。表彰台に乗っている姿を期待しています。
★ どんな障がいを持っていても健常者と同じように楽しい生活をし、好きなことを見つけて、その道で輝くことができてすごいと思いました。輝ける場所を見つけ、そこで頑張っていけることは人として尊敬できると思ったし、私もそのような人になりたいと思いました。
★ パラについて、最初は障がいというマイナスなイメージでしたが、講演を聞いて、障がいのことを忘れるくらいみんなが笑顔で、明るいプラスのイメージに変わりました。パラについて深く興味を持つことができました。
★ 自分たちの夢に向かって頑張るパラ選手の姿がとても誇らしかったです。自分たちと同じ所で生まれ育ち、小学、中学が同じ辻内さんを心から尊敬します。
★ 私も将来やりたいことに向けて頑張りたいと思いました。辻内さんの前向きなところがすごくて、私が励まされました。
★ 「パラ」という言葉は「夢と希望」が詰まっている熱い言葉だと思いました。
★ 障がい者のスポーツに対して、自分は少し偏見があったけれど、みんなとても格好良くてすごいんだと思いました。
★ 私は今までパラリンピックは体の不自由な人がやっているので、あまり楽しんでみるものではないと思っていました。ですが、違いました。明るいものなんだと知ることができ、もっと応援したくなりました。