学校日記

1学年だより

公開日
2017/07/13
更新日
2017/07/13

お知らせ

人として大切なこと
●セーフティ教室(薬物乱用防止教室)
 ライオンズクラブの人たちが、とても分かりやすいお話をしてくださいました。今回のテーマは「薬物乱用防止」でした。これはイコール「健康に生きる」ということになります。
 「くすり」とは普通は、けがや病気を治すためのものとして使われます。健康になるためのものではありますが、使い方、摂り方を間違えると有害になることもありうるのです。ですから、医師や薬剤師さんの説明を受け、正しい服用法を知る必要があります。ところが、ここでいう「くすり」とは、悪いところを治すものではないものが存在するということを知っておかなければなりません。「やせるよ」「気持ち良くなるよ」「元気が出るよ」「疲れが取れるよ」などといった甘い誘いにつられて、つい手を出してしまうと言われています。誰だって「きれいになりたい」「いつもパワフルでいたい」と思うものですから、そんなくすりがあるのならほしいと思ってしまいます。しかし、そんなくすりが本当に存在し、心身に悪影響を及ぼさないと言えるでしょうか。体に入れる物ですから、まず安全であるかどうかはとても重要です。こんなたとえ話をしてくださいました。「あなたは道に落ちているパンを拾って食べますか。得体のしれないくすりとはそのパンと同じです。」それは安全なものか、安心して口に入れられるものか気になりますよね。怪しいものには手を出さないという当たり前のこと、忘れないでください。
 薬物は乱用すると、すべてを失います。時々有名人が話題になりますが、危ないくすりは「依存性」があり、自分の意志をコントロールできなくなり、簡単にやめることはできません。やめたくてもやめられないくらい大変なことなのです。元気が出たのは一瞬で、そのあとは意欲が低下し、幻覚や妄想が見えたり、脳細胞はどんどん破壊されていくのです。かつては「人間やめますか」という強いメッセージがあったほどです。
 今回の話の中には瑞江中の卒業生の悲しいケースがありました。くすりの依存、乱用によりどんどん痩せていき、最後は骨さえ粉々に崩れていたという現実。家族や友人を失い、自分の命さえ奪われてしまったのです。「こんなはずではなかった」と何度も思ったことでしょう。その時はもう元には戻れないのです。 「ダメ、ぜったい!」の言葉通り、興味があっても(止める)自信があってもダメなものはダメなのです。健康に生きるということは、自分で自分を守ることです。素敵な未来を自分で切り拓くために、決して薬物を軽視しないでいてください。
●少年の健全育成をめざす全都大会
 皆さんが日々心身ともに健全な生活を送れるよう、学校や地域社会は一体となって「社会のルールを守る心」や、「人を思いやる心」を育んでいく必要があると考えています。この会は警視庁が主催し、みんなに社会の一員として大切なことを教えてくれました。
 1、「挨拶ができる人になろう」 人と人とを結ぶ挨拶は、できない人よりできる人の方がかっこいいに決まっています。「大きな声で」とか「見ず知らずの人に対して」挨拶をするのは恥ずかしいと思うのかもしれませんが、声を出してしまえば実は気持ちのいいものなのです。挨拶をされて不快を思うことはありませんよね。むしろ挨拶をしたのに無視される方が寂しいくらいです。しかし挨拶ができるということは自然と笑顔になるくらい、周囲の人にとっても幸せの構図になります。ですから、やっぱり挨拶は気持ちよくしましょう。1年生の最初に先生からもその話があったこと、思い出してください。
 2、「人に礼を尽くそう」 人を大切に思う気持ちをもちましょう。人を敬い、感謝の気持ちを忘れないでいましょう。人の気持ちがわかる人は、自分にも優しくなれます。つまり自分を大切にできるということです。自分を大切にするということは、将来を大切に生きていくということになります。挨拶と並んで、人に対する思いや言動に責任をもてるようになりましょう。
 3、「ネットルールを守ろう」 今一番にみんながもっと重要視して考えてほしいことがネットがらみのことです。便利なものこそ最新の注意が必要です。ちょうど今学校でも「江戸川っ子ルール」のキャンペーンでご家庭での約束事を再確認しています。どんなに便利なものでも、扱うのは人間です。様々な人がいろいろな利用の仕方をしています。騙されたり、ルールを守れなかったり、他人に迷惑をかけたり、自分の時間を奪われたりしないよう、よく考えて正しく便利に使えるようになりたいものです。
 世の中の便利なこと、甘い誘惑に人は弱いものですが、自分にとって何が大切で、何を守らなければならないかを見極める力をもてるようにすることが、わたしたちの課題だと思います。自分の将来のためにも、自分を大切にし、明るい未来を築いていきましょう。