3学年だより
- 公開日
- 2016/11/29
- 更新日
- 2016/11/29
お知らせ
●志望校決定 受験勉強も終盤戦へ
最終の進路希望調査も提出し、ほとんどの生徒が志望校を固める時期になりました。12月5日から行われる三者面談では内申見込みも伝えられ、進路決定に向けて本格的に具体的な行動を起こしていくことになります。今までは“学力を伸ばす”“受験できる学校を増やす”ための受験勉強でしたが、ここから先は具体的に“志望校の合格最低点以上を取る”“入試問題でできなかった問題をできるようにする”トレーニングが求められます。
◆敵を知り、己を知らば、百戦危うからず◇
有名な兵法書『孫子』の一節です。受験生向けに意訳すると、『その高校がどんな問題を出してくるかを知り、自分に何ができて何ができないか分かっていれば、(その対策をすることで)百回戦って負けることはないでしょ?』ということになります。
ここから先の受験勉強は、ただ漫然と勉強していてもいけません。実際の入試問題に出題されている、自分の苦手分野を克服すること。それが合格への近道となるのです。
志望校が決定したら、まずはその学校の過去問題集を購入しましょう。大きな書店に行くと専用のコーナーがあります。私立高校は学校ごとになっています。各教科の先生方からアドバイスがあると思いますが、基本的に古い年度から取り組んで傾向の変化を探ること、滑り止めの併願校の入試問題から取り組むことが基本になります。
◇入試問題との対戦記録を取っておこう◆
1年分の過去問題は、最低でも3回は解きましょう。まず1回目は時間を計って、最後まで終わらなくても止めます。ここで何点取れたかを記録しておきましょう。(記録用紙は国語の授業で配布しています。おかわりがほしい生徒は脇坂先生まで)ここで合格までの距離が分かります。特に、知識問題(努力次第で簡単に点数になるもの:漢字や文法など)や計算問題は、何点分出題されていて自分が何点取れているのか、わかるようにしておくと勉強の指針となります。その分野こそ、受験生にとって取らなくてはいけない点数だからです。
◎『努力は運を左右する』◎
1回目の採点と分析を終えた次の日、2回目の過去問を解きます。ここでは時間をかけて、ゆっくりじっくり理解していきましょう。問題文のどこがヒントだったのか。どんな知識群が必要だったのか、印をつけたり書き出してみるとよいでしょう。すると、自分の苦手な領域があぶりだされてくるはずです。その領域を1週間みっちり復習し、まとめ直し、類題(似たような問題)を解いてできるようにしていくのです。
1週間後、3回目のチャレンジをしてみましょう。ちょうどいい感じに苦手な分野は忘れ、身につけた分野は解けるようになっているはずです。この3回目で合格最低点よりも多くとれるようになっていたらこの年度はいったん卒業です。次の年度の過去問題にトライしましょう。
受験勉強は自分との勝負です。昨日の自分を越えるべく、努力を積み重ねていきましょう!