学校日記

3学年だより

公開日
2016/10/18
更新日
2016/10/18

お知らせ

【目指していいのだ!ノーベル賞!】
 最近の明るいニュースの一つがノーベル賞に関する話だと思います。毎年、日本人の受賞者が心待ちになるわけですが、この賞のこと、知っていますか。
 ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルという人の遺言によって設けられた賞のことです。物理学、化学、生理学・医学、文学、平和および経済学の賞があります。ノーベルはスウェーデンの人ですが、爆薬や兵器をもとに、巨万の富を築いたのです。しかし、発見したものがそのようなものであるがため、国内外からたくさんの批判を浴びることになるのです。ついには「死の商人」とまでいわれ、大変心を痛めたのです。そこで、彼は遺言を残すのです。「自分の残した遺産を人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」彼の死後、この遺言を受け、スウェーデンは国をあげて準備をし、1901年にようやくノーベル賞授与が始まるのです。特に、自然科学部門である物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の受賞は今では世界最高の栄誉となっています。ちなみに授賞式はアルフレッド・ノーベルの命日である12月10日ストックホルムで行われています。(平和賞のみオスロ)この時期になるとスウェーデンは世界中の注目の国となります。100年以上続く権威ある賞の授賞式なので、講演会、晩さん会、表彰式をはじめ、いろいろな面白いしきたりなどもあるようですよ。ちょっとニュースを気にしてみてください。
 さて、2016年のノーベル生理学・医学賞に日本人が選出されました。大隅良典氏による「オートファジー(自食作用)」の研究です。簡単に言うと、人間は1日200グラムのタンパク質を必要とします。しかし、食事からは50〜70グラムしか摂ることができません。ところが、細胞が体内の不要なタンパク質を分解し、再利用するということを発見したのです。何年も研究をして一貫していたのは「顕微鏡をのぞくこと」だったと言います。「誰もやらないことをやる」という気持ちで、続けていたのです。今の世の中、急ぎすぎていて「役に立つこと」ばかりを追いかけているように思います。それが、研究を続けにくくしていると考えているそうです。10年、20年、100年後に役立てばいいじゃないか、社会が将来、科学を一つの文化として認めるべきだ、と力説しています。
毎年、受賞した方は「こだわること」「基本に戻ること」「あきらめないこと」といった、忘れがちな大切なことを思い出させてくれます。こんなに素晴らしい賞でも「大切なことは初心に戻ること」です。この中から、こだわり抜いた結果、大きな成果を残す人が出るかもしれませんよ。自分を信じて努力を続けてみてはいかがでしょうか。
【文化祭・学年劇本格練習始動!!】
 いよいよ文化祭まで2週間となりました。夏休みから監督・脚本等の準備を始め、数々のオーディションを終え、全員が一丸となって動き出しました。劇はなんとミュージカルです。即ち歌やダンスも随所に盛り込まれているのです。主役級の人たちは休日も返上で、歌のおけいこのために登校しています。二学期最大の行事である文化祭で、表現活動の集大成ともいえる演劇に挑戦しているわけですが、思いがけないところで予想以上の活躍をしている人もいますし、3年生にもなると「こうしたい」というアイデアが次々とわき、中身は盛りだくさんになっているようです。恒例の学年合唱も「YELL」を今、授業で歌いこんでいるところです。自分の進路のこと等で忙しかったり、勉強が辛かったりするときだからこそ、みんなでわいわいやることの意義があるのかもしれませんね。学校とはそんなことで楽しくできる場所だと思います。中学校の楽しい思い出の一つに、文化祭のページが加わるように精一杯取り組んでほしいと思います。
【進路説明会や体験学習には必ず行こう】
 先日の進路説明会でもお話しましたが、いずれの進路先にも、説明会や体験学習には必ず行くことが重要なポイントだと思います。「こんなはずではなかった」とならないためにも必要不可欠なことです。また説明会では、合格するために何をしておくか、といったヒントやアドバイスもらえるかもしれないという場面です。こんなところで「面倒くさい」は禁句です。自分の足で行き、目で見て確かめることこそ、良い結果への第一歩です。多くの学校が10月から12月初旬がピークです。毎週末やっているわけではありませんので、計画的に動かないといけません。都立も私立も関係なく、行くことです。また予約が不必要なところもあれば、中学校を経由して申し込まなければならなかったり、体験学習や、試験問題説明会は定員制のため、先着順となっていることが多いようです。学校によって対応が違うので、早めに調べて行動してください。