小・中合同 引き渡し訓練の話(8/28)
- 公開日
- 2019/08/28
- 更新日
- 2019/08/28
できごと
今日の避難訓練は「引き渡し訓練」と言って、学校から皆さんを普通に下校させるのではなく、お家の方に来ていただいて皆さんをお渡しする訓練です。
それでは、どうしてそのような訓練をするのかお話しします。今日の訓練は放送によってはじまりました。その時の放送は次のような内容でした。「訓練! ただいま警戒宣言が発令されました。児童・生徒の皆さんは直ちに下校します。荷物をまとめ、担任の指示に従い屋内運動場に集合しましょう・・・・・」
ここで、警戒宣言という言葉が出てきました。警戒宣言には、大地震が発生する可能性が高まったので、自分の安全を守る行動をとってください、という意味があります。大地震が東京の真下でおこる首都直下地震を想定しています。家や高速道路が倒れたり、ビルというビルの窓ガラスが割れて空から降ってきたり、また、荒川や江戸川の大きな橋が落ちたりするかもしれません。交通信号が停電して交通事故が多く発生したり、いたるところで火事が起きたりすることも十分に考えられます。
そのような心配がある中、児童・生徒の皆さんが子どもだけで下校することは危険なので、お家の方に確実に引き渡し、皆さんの安全を守るのです。
さて、ここに黄色い本があります。「東京防災」といって、東京中の全家庭に配布されています。表紙には「今やろう。災害から身を守る全てを」と書いてあります。
そして1ページめくってみると、「30年以内に70パーセントの確率で発生すると予測されている首都直下地震。あなたは、その準備ができていますか。」とあります。以内、と書いてありますから今日、明日に大地震が起こることも考えられます。
もう1ページめくると、とても大きな字で「今やろう」と書いてあります。今日の引き渡し訓練はまさしく「今やろう」という訓練のひとつなのです。
毎月の避難訓練では、何の災害から避難しているのか、しっかりとイメージを持ちましょうとお話ししています。今日の訓練も大地震がすぐにでも起きるかもしれないという気持ちを持ちながら下校してください。