「冷やし中華」と「南蛮だれ」
- 公開日
- 2025/09/19
- 更新日
- 2025/09/19
給食室より
今日のメニューは、「冷やし中華」に「糸寒天の味噌サラダ」、「カツオの南蛮漬け」「オレンジ」と「牛乳」です。麺類は人気に高いメニューですが、学校の給食として提供するのにはひと工夫が必要です。学校の給食は、全ての調理を終了し各教室で配膳を開始するまでに、どうしても時間がかかります。特に麺類は、時間の経過とともに伸びてしまい、美味しくいただけません。かつて、学校給食で提供されていたソフト麺は、時間が経過しても麺が伸びにくいように、薄力粉ではなく強力粉を使って作られています。ただし、ソフト麺を作る製麺所が少なくなり価格も高いため、中小岩小学校では焼きそばなどで使う蒸し麺を使っています。生麺と違い弾力がありますが、ラーメンやつけ麺、冷やし中華などに使っても美味しくいただけます。今日は「冷やし中華」に、夏の間、たっぷりと餌を食べて栄養を蓄えた戻りカツオを使い、南蛮漬けを組み合わせました。砂糖と酢、醤油に水と輪切りに唐辛子を入れて作る南蛮だれは、色々な料理の調味料として使うことができます。ちなみに、南蛮とは、戦国時代から江戸時代の初め頃に、東南アジアを経由して来日したスペインやポルトガルを指しています。その際、香草や香辛料、油など使った新しい調理法を日本に伝えました。この時、日本に伝わったされるものの一つに、カステがテンプラなどがあります。東南アジアを経由してスペイン人やポルトガル人によってもたらせたものは、当時の日本にとっては最先端のものであり、日本にはなかったものがたくさんありました。南蛮だれも、これまで日本にはなかった新しい調理法の一つであり、新しいとの意味も含まれていた「南蛮」の名前が付けいたのかもしれません。