学校朝会の話7.13
- 公開日
- 2020/07/13
- 更新日
- 2020/07/13
できごと
私は埼玉県で生まれ育ったのですが、家の近くに田んぼがあり、梅雨の季節になるとカエルの鳴き声がたくさん聞かれました。「へびににらまれたカエル」ということわざがあり、恐ろしいものや苦手なものの前で体がすくんで動けなくなる様子を言います。しかし、ある研究者によって、カエルは恐ろしくて動けないのではないことがわかりました。カエルはジャンプをしている途中で向きを変えることができないため、先に動くとへびに捕まってしまいます。へびも同じように動いている途中で向きを変えることができないため、先に動いてカエルによけられてしまうと、もう一度動くために体を縮めている間に逃げられてしまいます。先に動いた方が不利になるため、カエルは逃げるために、へびは捕まえるために、相手が動く瞬間をねらっているそうです。今まで「へびににらまれたカエル」のことわざは、恐ろしくて動けなくなるでしたが、これからは「危機をうまく切り抜けようとして、チャンスをうかがっている。」に意味が変わるかもしれませんね。
篠崎第四小学校長 景山賢治