学校日記

学校朝会の話9(校長)

公開日
2016/06/13
更新日
2016/06/13

できごと

https://edogawa.schoolweb.ne.jp/1310072/blog_img/2810009?tm=20240305134736

 今朝の学校朝会は、プール開きを兼ねて行いました。
『これから水泳の学習が始まります。私たち人間は元々、お母さんのお腹の中にいる時から水に触れ、水の中で育った生き物です。だから、生まれたばかりの赤ちゃんでも、水の中で泳ぐことができます。そして、水の中で泳ぐことは、赤ちゃんから年配の方までが行うことができ、健康や体力作りにはとても適した運動です。学校の水泳は、水にもぐったり浮いたりして遊ぶことや、いろいろな泳ぎ方ができるようになること、泳げる距離をのばしたり、タイムを縮めたりすることが目標です。一人一人が自分に合った目標に向かって努力するとともに、水泳の約束を守り、安全に学習してください。』
 プール開きの話を考えていた時、北島康介さんの卒業文集を見つけたのでご紹介します。
 「最後に残した三十六・三」      北島康介
 ぼくは水泳をならっている。速くなろうとしている。そして、大きな大きな夢ももっている。それは速くなって、国際大会でメダルを取り、日本の代表選手に選ばれて、オリンピックに出ることだ。その夢にむかって一歩一歩近づいていきたいと、ぼくは毎日プールに行って泳ぎ続けている。でも学校のプールは少しちがう。学校のプールはまず速く泳ぐことだけではない。そして速くなることでもない。自分の身を守るためであるということをぼくは頭にたたきこんでいる。もちろん速くなり自分のベストをつくしていい結果が生まれれば、それはいいと思う。もしそうでなかったら、水泳はとても不思議なスポーツである。ぼくはこの六年間でこのようなことを勉強したのだ。
「三十六・三」
 この記録は小学校最後の記録会で出したタイムだ。きっとずっとずっと心に残る僕のタイムだと思う。今まで速く泳げるようになれたのは、この学校のプールがあったからであり、速く泳ぐことだけでないということを知ったのも、この学校のプールがあったからだ。自己ベストよりおそいけれども、ぼくはこのタイムに一つの不満ももっていない。それは、僕にとってとても楽しかった学校のプールで出した大切なタイムだからだ。

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