進んで運動に取り組む児童の育成〜かかわりを大切にした体育を通して〜
- 公開日
- 2012/06/09
- 更新日
- 2012/06/09
校長室より
今年度は校内研究で、体育科の授業改善と体力の向上を目指して『進んで運動に取り組む児童の育成 〜かかわりを大切にした体育を通して〜』という研究主題を設定した研究に取り組んでいます。本校の課題として体力の向上が挙げられています。この課題の解決を目指して、日常的に進んで運動に取り組む、心も体もたくましい子を全教育活動を通してはぐくんでいきたいと考えています。そのためには運動を楽しく経験させていくことが大切です。学校で運動を取り上げる教科は体育ですから、体育の授業研究が重要となります。本校では3つのかかわりを大切にしながら研究を進めています。1つ目のかかわりは「児童の主体的な運動へのかかわり」、2つ目のかかわりは「児童相互のかかわり合い」、3つ目は「教師の共感的なかかわり」です。授業研究ではこの3つのかかわりを大切にした手立てを授業者を含めた学年分科会で考え、実践していきます。8日(金)に行われた4年生のゲーム領域ネット型ゲーム「キラリソフトバレーボール」の授業では、手立てが有効に働き、子どもたちが大いに運動を楽しむ姿が見られました。
(写真上段)
軽量(100g)のソフトバレーボールを使用しました。また、ノータッチでボールが落ちると2点というルールが学習過程で加わり、子どもたちは懸命にボールを追いかけるようになってきています。ボールの方向に全員の足が向かっている様子がお分かりいただけますでしょうか。正に主体的に運動に取り組む姿がうかがえる場面です。
(写真中段)
教師も子どもの思いや願いに対して共感的にかかわります。負けてくやしい思いをしているチームにすかさず支援を行います。ただ、「気持ちを切り替えよう。」というような情意的な言葉かけではなく、次のゲームに向けて考えさせたいポイントについて投げかけをしているのです。教えるのではなく考えさせるのです。ここには教師の的確な実態の把握が求められています。
(写真下段)
チーム内では豊かなかかわり合いが見られます。互いのよさを認め合い、チームのめあて達成に向け、知恵を出し合います。新学習指導要領で求められる、思考判断力や表現力の発揮、言語活動の充実が求められる場面です。この写真はゲーム終了後に学習の振り返りをしているところです。みないい表情で話し合いを行っています。