8月3日 校長講話「平和への誓い」
- 公開日
- 2020/08/05
- 更新日
- 2020/08/05
校長のつぶやき
今から75年前の8月、広島と長崎に原子爆弾が投下され、大勢の人々の大切な命が一瞬にして奪われました。今日は、去年の8月6日、広島平和記念式典で広島市の小学生が読み上げた「平和への誓い」を紹介します。いつもは夏休み中ですが、今年は、広島に原爆が投下された8月6日午前8時15分をみんな学校で迎えます。「平和」について、ぜひ考える1週間にしてください。
『平和への誓い』
私たちは、広島の町が大好きです。ゆったりと流れる川、美しい自然、「おかえり」と声をかけてくれる地域の人、どんなときでも前を向いて生きる人々。広島には、私たちの大切なものがあふれています。
昭和20年(1945年)8月6日
あの日から、血で染まった川、がれきの山、皮膚がはがれた人、たくさんの亡骸(なきがら)、見たくなくても目に飛び込んでくる、地獄のような光景が広がったのです。大好きな町の「悲惨な過去」です。被爆者は語ります。「戦争は忘れることのできない特別なもの」だと。
私たちは、大切なものを奪われた被爆者の魂の叫びを受け止め、次の世代や世界中の人たちに伝え続けたい。「悲惨な過去」を「悲惨な過去」のままで終わらせないために。二度と戦争をおこさない未来にするために。
国や文化や歴史、違いはたくさんあるけれど、大切なもの、大切な人を思う気持ちは同じです。みんなの「大切」を守りたい。
「ありがとう」や「ごめんね」の言葉で認め合い、許し合うこと、寄り添い、助け合うこと、相手を知り、違いを理解しようと努力すること。自分の周りを平和にすることは、私たち子どもにもできることです。
大好きな広島に学ぶ私たちは、互いに思いを伝え合い、相手の立場に立って考えます。意志をもって学び続けます。被爆者の思いに、私たちの思いを重ねて、平和への思いを世界につなげます。
令和元年(2019年)8月6日
こども代表
広島市立落合小学校6年 金田秋佳
広島市立矢野小学校6年 石橋忠大