駅伝について
- 公開日
- 2017/01/12
- 更新日
- 2017/01/12
できごと
3学期始業式の校長先生のお話です。
楽しい冬休み過ごせましたか?寒い冬でも、スポーツをがんばっている人がいて、テレビでも放送されていましたね。その中に、駅伝というスポーツがあります。今日は「駅伝」のお話をします。
駅伝とは、“マラソンのリレー”のことです。バトンの代わりにタスキを使います。タスキとは、運動会のリレーでアンカーがかけているものです。今日は、駅伝の中でも、毎年1月2日と3日に行われる大学生の駅伝「箱根駅伝」についてご紹介します。
箱根駅伝は、東京の大手町から、箱根の芦ノ湖まで、行って帰ってくる競走です。1月2日は東京から箱根まで、1月3日は箱根から東京・大手町まで走ります。
その距離は217.1km、例えると校庭を1670周を走り続けるくらいの距離です。その217.1kmを10の区間に分けて、1つの大学10人のランナーが分担して走ります。だから、1人だいたい20km、校庭167周走り続けるくらいの距離、または、ここから葛西駅まで4回走って行って帰ってくる距離です。
箱根駅伝は、出場することも難しく、出場できる条件は、
・前の年の箱根駅伝で1位から10位までに入った大学10校は今年も出場
・予選会 50校参加のうち→1位から10位までに入った大学10校も出場
・関東学生連合という、いろいろな大学から1人ずつ選手が選ばれてつくる特別な1チーム
で、全部で21チームしか出場できません。だから、選ばれるには、相当速くなくてはならず、出場選手は、小学生みんなのダッシュより速く走ります。
苦しい表情で走り続ける選手、タスキをつないでいくチーム。そんな駅伝を観ていて2つ思ったことがあります。
一つは、選手1人1人が努力しているということ。1人1時間以上、ほぼダッシュに近い速さで走り続けます。普通は、校庭を1周、ダッシュしただけでも疲れますよね。しかも校庭にように、平なところだけではありません。例えば5番目に走る選手は、800mほどの高さの山を登りながら走ります。ちなみにスカイツリーは634mです。
選手は、努力して走り続けています。本番だけではなく、きっと練習でもたくさん努力をしていることでしょう。
もう一つは、責任を果たしているということ。駅伝は一人ではできません。自分だけ速くてもダメです。10人の選手みんなが速くて、しかもタスキをつないでゴールしなくては優勝できないスポーツです。
ルールに「繰上げスタート」というものがあります。箱根駅伝は、道路を走っている車を止めてやっているため、あまり迷惑をかけられません。そのためトップの大学から20分遅れたら、前のランナーからタスキが届かなくても出発しなくてはなりません。タスキがつながらないと本当に悔しいですよね。見ている人も悲しくなります。
だから選手は、苦しくても決して諦めないでタスキをつなごうとし、責任を果たそうとします。その姿に、見ている人は感動します。
いよいよ3学期のスタートです。ぜひ、努力の3学期、責任の3学期にしていきましょう。特に5・6年生は最高学年のバトンタッチ、タスキの受け渡しの時です。努力の人・責任に人になりましょう。