1年生の研究授業
- 公開日
- 2012/12/03
- 更新日
- 2012/12/02
できごと
4月に入学した1年生は算数の学習に意欲的に取り組んでいます。算数が「好き」という児童は大勢います。これまで、次のように学習を進めてきました。
☆教師の願い☆
算数の学習において、「こんな児童になってほしい。」という目標をもって、指導しています。
○操作活動を楽しみ、自分の考えをもつことができる子
○友達の話をしっかりと聞ける子
これらの目標を達成するために、日々の授業で指導方法を工夫しています。
○問題提示の工夫
問題を提示するときに、具体物を活用して、児童の意欲を引き出すようにしています。これにより、児童は問題場面をイメージしやすくなっています。
○教室掲示
今まで学習してきたことを教室の見やすいところに掲示しています。授業の初めに学習してきたことを確認したり、児童がそれを見ながら考えられるようにしたりしています。
○操作活動
1年生の児童にとって、問題を読んで式を立てることは難しいことです。そのため、問題場面に合わせて、ブロックを操作して考えるようにしています。
○ノート指導
ひらがなの学習が終わった6月からノートを書いています。学年でノートの取り方を統一して、自分の考えを書けるように指導しています。
○発表の仕方の工夫
自分の考えを友達に分かりやすく説明するために、絵やブロック操作、図を用いて発表するようにしています。
○学習形態の工夫
個人で考える時間、隣同士で話し合う時間、全体で考えを発表し合う時間といった学習の形態を工夫しています。話し合ったり、友達の考えを聞いたりすることを、進んでできるように指導しています。
☆研究授業☆
1年生の研究授業では、「3つのかずのけいさん」という単元を学習しました。
これまでは、「4+5=9」「8−3=5」「10+3=13」「13−3=10」といった2つの「くりあがりのないたしざん」や「くりさがりのないひきざん」を学習してきました。
この学習では、3つの数をたしたり、ひいたりします。お話の場面を提示して、児童がお話の通りに式を立てたり、計算したりすることができるように指導しました。
研究授業では、3つの数のひきざんを行いました。前の授業で、「3つの数のたしざんは1つの式に書くことができる」ということを学習しています。その学習を生かして、3つの数のひきざんでは、1つの式に表すことができるのかを考え、学びました。
問題
「ねこが9ひき、でんしゃにのっていました。まず、1ぴきおりました。つぎに3びきおりました。
ねこは、なんびきのこっているでしょう。」
まず、何算になるのかを考えました。児童は「おりました」「のこっている」という言葉から、「ひきざん」だと考えました。
<操作活動>
つぎに、ブロックを操作して、どのような式になるのかを考えました。9こ並べたブロックから、「まず1こ」、「つぎに3こ」と言いながら、ブロックを取っていきました。
そして、式は「9−1−3」と立てました。
<発表検討>
発表検討では、お話やブロックの動きと結びつけながら、自分が考えた式を説明しました。
また、計算の仕方も考えました。
9−1−3
9−1=8。8−3=5。だから、9−1−3=5。
<まとめ>
3つの数のひきざんも、たしざんと同じように「1つの式で書くことができる」と分かりました。
最後に、適用問題をやりました。児童はこの学習で学んだことを活用しながら、問題を解くことができました。
これからも、児童一人一人が操作活動をしながら計算の意味を考え、計算の仕方を身に付けることができるように、指導していきます。