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西小松川小学校のあゆみ【第29回】開校70周年記念誌で校歴を振り返る㉑

公開日
2024/08/26
更新日
2024/08/17

できごと

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 70周年記念誌を通して校歴について考えます。今回は「新しい生活様式の中で」の左側のページについてです。

 感染症の拡大で学校が長期間の臨時休校になったことは明治の学制発布以来、一度もなかったことではないかと思います。ひょっとすると1918年(大正7年)から1921年(大正10年)にかけて「スペイン風邪」が流行ったときに行われたかもしれませんが、日本全国で行われたのは初めてではないでしょうか。未知のウイルスの流行はSARSコロナウイルス、MARSコロナウイルスが近年流行したものの日本への大きな被害がなかったために、医療の発展した現代においては想定外なことでした。学校の対応も前例がなかったために、文科省や東京都や江戸川区の教育委員会の方針にそった形で徐々に解除していきました。東京オリンピックについても児童が直接パラリンピックを観戦する予定でしたが、残念ながら中止となってしまいました。半面、GIGAスクール構想は進展したとも言えます。学校における情報インフラの整備はそえまで家庭の環境と比べても遅れていたのですが、一人一台端末に対応できるようにネット回線やサーバーの容量、端末の整備について短期間でできるようになりました。タブレット端末は配置されてもそれを使いこなすための教員側の準備ができないと児童も活用できなくなるので、教員の研修も進みました。

 「新しい生活様式の中で」の左側のページでは、右側のページに引き続いて感染症感染防止の対策(手洗い、机を離す、黙食、アクリル板の設置、オンライン朝会)を掲載しました。現在でも続けられているものもありますが、後年、この周年記念誌を参照された方はこのような対策を行っていたことを知ることができるでしょう。代表委員がポスターを使って「サイレントウィーク」を訴えている写真も入れました。徐々に学校行事もできるようになってきたので、体育科学習発表会(運動会に代わるもので、当時は学年ごとに表現運動、団体競技、徒競走を実施しました)、水泳指導(写真は夏季水泳指導)、夏休みのマーチング練習(感染症を防止するために、歌やリコーダー、金管楽器の演奏はそれまで控えていました)などの写真を載せました。

 この期間の経験を通して、一人一台のタブレット配布だけでなく、タブレットを活用した授業や習熟、家庭学習での活用、児童が来校できないときの家庭との連絡のためにteamsを活用すること、感染症感染防止のための様々な方策を学ぶことができました。「新しい生活様式の中で」で記載したことが後年、この時期の生活を振り返る時の参考となればうれしく思います。