一之江第二小 北門

学校日記

9月号

公開日
2011/09/03
更新日
2011/09/03

学校だより

持続力・意欲・協力力を高めて
校長  高橋 飛秀
『1961年〜1970年⇒25日・1971年〜1980年⇒12日・1981年〜1990年⇒11日
1991年〜2000年⇒35日・2001年〜2010年⇒48日』これは、それぞれの10年間での東京での猛暑日の合計日数です。猛暑日が増えているのが分かります。
記録的な猛暑、新潟・福島等各地での豪雨被害、そして、まだまだ続く、東日本大震災の被害からの復興。地球の環境は明らかに変わり、原子力発電所に代表される科学技術に対する信頼感も揺らぎ、加えて、日本経済の低迷も未だ打開の糸口すら見えない状況と言われています。さらに、近隣諸国の著しい成長をみると、これまで日本に繁栄をもたらしてきた国際競争力の衰退も心配せずにはいられない状況です。
2学期初めのあいさつとして、冒頭から暗い話題となり恐縮ですが、この夏休み中に目にした耳にした様々なニュースは、これからの社会を生きる子供たちの教育を担う学校として、改めてその責務を問い直すきっかけとなりました。私たちは、このような厳しい時代に生きることを想定しないままに、これまで子どもたちを育ててきたのではないかと。
今から30年以上前に、アメリカの社会学者が書いた『ジャパン・アズ・ナンバーワン』という本が大ベストセラーになりました。そこには、日本の高度経済成長を支える日本人の優れている点が述べられていました。経済大国に躍進してきた日本の活力が述べられていました。その時代の記憶がまだ日本人には残っているのかもしれません。社会はやさしく、ありのままの自分や、自分の個性を受け入れてくれるはずだ。日本の社会にはその余力がまだ十分あるはずだと。
平成22年2月に経済産業省が出した『日本の産業を巡る現状と課題』によると、日本経済の行き詰まりは深刻で、2000年に世界で3位だった一人当たりの国内総生産は、2008年には23位になったということでした。
今求められている若者像は、厳しい国際社会に対峙する力と意欲をもち、避けることのできない情報化社会の進展に足元をすくわれず、たくましく進もうとする若者像であり、そのためには、学び続ける持続力が必要であり、学ぼうとする意欲が必要であり、友達を大切にし、協力して行動できる『協力力』が必要です。そのために学校は何をしなければいけないのか。家庭の役割は。地域の役割は。真に、子どもたちの将来のために、私たち大人がそれぞれの立場で、前例にとらわれず、リアルに、合理的に考え直す時代になったと思われます。
まずは、生活リズムと学力との相関関係が明らかになってきている現在、生活リズムを夏休みリズムから学校生活リズムにシフトして、集中して学習に取り組める態勢を整えていきたいと思います。
最後になりましたが、夏休み中には、5年生の林間学校という大きな行事がありました。肝試しや、キャンプファイヤーという夜の活動は、両日とも雨で室内での実施となりましたが、他の活動は、予定通り実施することができました。2泊3日という24時間一緒の集団生活の中、決まりを守って、協力して活動していくことで、林間学校を2倍にも3倍にも充実させていこうとしている5年生の姿に感心しました。
2学期、全児童が、決まりを守って、協力して活動していくことで、学校生活を2倍にも3倍にも充実していけるようさらに努めていきたいと思います。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

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