一之江第二小 北門

学校日記

2月号

公開日
2012/03/01
更新日
2012/03/01

学校だより

友達と やさしい言葉で 話をしよう
校長  高橋 飛秀
 
 新聞の国際欄をじっくり読む人は、それなりに関係している人以外はそう多くはないのではないでしょうか。まして、そこに記されている事柄を、切実感を持ってとらえられる人は、さらに少なくなると思われます。それは別の国の出来事という意識がどうしても働くからでしょうか。しかし、そこは、私たちに関係のない場所の出来事ではなく、同じ地球上という関係した場所の出来事なのです。
 1月28日(土)の朝日新聞の国際欄に、「南スーダン 焼かれた村」というショッキングな見出しが目に飛び込んできました。両腕を包帯で巻かれ泣きじゃくる赤ちゃんの写真が、事件の悲惨さを訴えています。未明に、他の民族から襲撃を受け、村を焼かれ、たくさんの人々が亡くなったという記事です。その記事は、読むほどに胸が締め付けられるような内容でした。写真の赤ちゃんは、銃弾を受け、左腕のひじから先を失ったと記事にはあります。同じ地球上で、こんなことが繰り返し起きているとは。
元は、家畜を巡っての民族同士の紛争だったそうです。しかし、今は、「家畜の問題ではない。憎しみと復讐の繰り返しだ。どうにか止めてほしい」被害にあった人の言葉です。
 襲撃した若者の言葉「以前、彼らが自分の村を襲った。その仕返しだ」
 国連も介入していますが、やられたらやり返すという行動原理を元にしているため、この紛争の終息は、困難を極めていると言うことです。
 学校でも、ユニセフ募金等で、世界の恵まれない地域の人々について知る機会はあります。しかし、子どもたちが世界の実情に目を向ける機会はそう多くはありません。もちろん小学生ですから、政治的背景を分析することに大きな意味があるとは思えませんが、同じ地球上の人々が協力して、平和に暮らしていく大切さは、折にふれ教えていかなければなりません。そのために、恵まれている日本で過ごしている自分たちの生活を基準にするのではなく、時に世界に目を向け、自分たちが今何をしなければならないかを問い直すことも必要だと思います。
 1月30日(月)の全校朝礼で、「友達と やさしい言葉で 話をしよう」というめあてのすばらしさについて話をしました。前の週の学校の生活目標です。
 「やられたらやり返すという悲しい行動原理」ではなく、「常に相手のことを思いやり、やさしく接していこうとする温かい行動原理」で過ごすことが、結果としても、子どもたちの未来に大きな財産を残すことになるはずです。
 朝の挨拶がしっかり出来るようになりました。ただ挨拶するだけでなく、笑顔で挨拶できる子が増えてきました。廊下を走らないで、正しく右側を歩く子が増えてきました。どれも、相手がいるからの思いやりです。これも全校朝礼でほめました。これからも、子どもたちのやさしさを見つけて、子どもたちの将来の財産を増やしていきたいと思います。
最後になりましたが、1月28日(土)の学校公開には、たくさんの方にご参観いただきありがとうございました。お礼申し上げます。

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