学校長挨拶
学校長から
本校は、江戸川区のほぼ中央に位置する恵まれた自然環境と伝統工芸の街南篠崎町にあり、地域住民の強い要望により、昭和52年4月1日に開校し、本年で46年目を迎えます。
都営新宿線の開通にともない、急速に都市化が進み、かっての田園風景はなくなってきていますが、江戸風鈴や組子細工・しめ縄・篠崎笊・日本手ぬぐい等の伝統工芸は江戸の昔より今日まで営々と受け継がれています。近くには篠崎公園、江戸河川敷があり、さまざまな活動の場として利用しています。
ボランティアの皆さんのご協力をいただいて、学校農園や学校図書館の活動も充実しています。
一人一人の子どもには秘められた無限の可能性があります。その可能性を見いだし、最大限に伸ばすことを大切にした学校を目指します。
本校の特色
1 地域を教室とした教育の展開
本校では、恵まれた地域の環境を生かし、地域を教室とし地域の人々と共に「人とのふれあい」を重視した教育活動を展開してきた。教科や総合的な学習の時間等でゲストティーチャーとして教室や地域での学習に地域の方の協力を得ている。よりグローバルにSDGsの視点を取り入れた教育活動にも挑戦している。
2 習熟度別指導及び教科担任制の試行による基礎・基本の確実な定着
算数の習熟度別学習を本格的に実施している。すべての子供たちに標準的な学力を身に付けることを目指すだけでなく、算数が得意な子はより発展的な学習に取り組んだり、補習教室を活用して苦手意識を克服したりして、個々の児童の学ぶ意欲を高めている。高学年を中心に、学年内で交換授業をするなどの一部教科担任制も試行する。
3 伝統文化を取り入れた教育活動の展開
日本の伝統的な楽器である三味線取り入れた教育活動を行っている。三味線は4年生以上の希望者を募り、月2回ほど江戸川区在住で重要無形文化財の指定を受けている常磐津の清若太夫先生に手ほどきをいただき、地域での催し等で活躍している。令和2・3年度には文化庁の助成を得て、6年生全員が「常磐津の調べと日本舞踊」と題してのワークショップを経験した。
社会科や総合的な学習の時間では、自分たちの郷土に愛着を持ち、良き住民性を培うことをねらいとして、地域の文化財や伝統工芸等を題材に、学習活動を展開している。「本物に触れる、専門家から学ぶ」というキーワードを大切にしている。