岩五の給食◇6月28日(火)
- 公開日
- 2022/06/28
- 更新日
- 2022/06/28
学校給食
*献立*
・ツナポテドッグ
・牛乳
・カレースープ
・フルーツヨーグルト
「学力向上週間」の給食・2日目の注目すべき食材は、パンの具に使った「ツナ」とスープの具の「うずらの卵」です。
ツナの原料は、みなさんも知っているとおり魚です。給食では「マグロ」が原料のツナを使っています。マグロは「青魚」の仲間で、青魚には昨日紹介した通り「DHA」と「EPA」という脳の神経細胞をつくるもとになる油を多く含んでいます。
このことから、情報の処理がスムーズになり脳の働きがよくなるので、魚を食べると“頭が良くなる”と言われることが多いのですが……これは、半分正解で、半分不正解です。
脳の働きがよくなることは確かですが、当然のことながら、その間に「勉強」をしないと知識は増えません。
それは勉強の成果では?と思う人もいるかもしれませんが、ネズミを使った迷路の実験で、DHA入りのエサを食べたネズミのほうが普通のエサを食べたネズミよりも、倍くらい正解の道を覚えられることもわかっているそうです。
また、「たまご」には「レシチン」という成分が含まれています。この「レシチン」は、「アセチルコリン」という、神経細胞から別の神経細胞へと情報を伝えるための「神経伝達物質」を作る材料になります。これが不足すると、脳の機能、特に記憶や学習に影響が出るといわれています。
例えば、脳が縮んでしまって記憶障害や学習障害などがおこる「アルツハイマー」という病気の患者さんは、アセチルコリンが少ないといわれていて、治療薬としてアセチルコリンを増やす薬が使われています。
学力向上に加えて、脳の健康を守るためにも、アセチルコリンのもとになる「レシチン」が不足しないように日々の食事からしっかり摂りたいですね。