学校日記

日本三景  冬休みのチャレンジ報告 その3

公開日
2017/01/27
更新日
2017/01/27

校長室より

 冬休みチャレンジの最後のテーマは「日本三景」です。日本三景とは、日本の中で特に景色が美しい三つの場所を指します。北から松島(宮城)、天橋立(あまのはしだて)(京都)、宮島(広島)です。
 ここ3年の間に家族で松島と宮島には行くことができたので、天橋立にも行きたいという妻からの提案で、今回の旅行に組み入れることにしました。京都府とはいえ、京都市内からは3時間近くかかる遠い場所です。しかも、電車の本数がとても少ないのです。初めはあまり気乗りがしなかったのですが、こんな機会が今後あるかどうかわからないと思い直し、前向きに取り組むことにしました。
 当日(大みそかです)は朝4時半に起床、5時過ぎには宿を出て天橋立に向かいました。「暗い」「寒い」「眠い」の3拍子が揃った中での出発でした。4線を乗り継ぎ8時半少し前に天橋立にやっと到着しました。それでも天橋立を歩き始めると、「来てよかった」という思いがとても強くなりました。やはり「日本三景」と言われる場所には、何か特別な空気が流れているように感じました。古くから多くの日本人が大切にしてきた場所、日本の歴史や文化にも密接に関わってきた場所だからでしょうか。「日本」そして「日本の心」をしっかりと受け止め、未来へと残していくということは現代を生きる我々に与えられた大切な役割なのだなと改めて思いました。
 自分の住んでいる国を大切にするということは、自分の住んでいる町や地域を、中学生で言えば、自分が通う学校や学級、所属している部活動を大切にするということと同じです。集団に帰属している一人の人間として、その集団に対して自分に何ができるのかを考えることはとても重要なことなのです。さらには「日本に生きる一人」というだけでなく、「地球に生きる一人」「宇宙に生きる一人」という帰属意識も忘れずにもっていたいものです。
 来週は1年生の百人一首大会があり、札を詠ませてもらうことになりました。私も国語の教師の端くれですから、しっかりと詠んで、日本文化としての伝統的古典遊戯を生徒たちに伝えていきたいと思います。ちなみに私の好きな百人一首の歌に次のようなものがあります。

  大江山 いくのの道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立 
                         (小式部内侍)

 天橋立は平安の昔から日本を代表する景勝地だったのですね。実は、この歌、すばらしいテクニックが駆使されていて、私は昔から「すごい」と素直に思っていました。どこがすごいのか、ぜひ調べてみてください。

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