学校日記

石清水八幡宮へ行ってきました  冬休みのチャレンジ報告 その1

公開日
2017/01/17
更新日
2017/01/17

校長室より

 私は国語の教師ですが、2年生の授業を受け持つと必ず教える古典に兼好法師(吉田兼好)の『徒然草』の「仁和寺にある法師」という話があります。今、本校の2年生が使っている教科書にも載っています。あらすじは以下のようなものです。

  仁和寺にいた法師が石清水八幡宮を参拝したことがなかったので一
 人で徒歩で参拝に行った。ふもと麓の極楽寺と高良神社を参拝して、
 八幡宮だと思い込んで山上にある石清水八幡宮には行かずに帰ってき
 た。帰ってきてから「ずっと思っていたことを果たせた。聞いていた
 以上に素晴らしかった。でも、他の人が皆山へ登っていっのはどうし
 てだろう。行ってみたかったが、石清水八幡宮に参拝にきたのだから
 自分は行かなかった。」と言った。どんなことにも、案内者は欲しい
 ものだ。
 
 という話ですが、私自身何度も教えていながら、一度も石清水八幡宮に行ったことがなかったので、この冬休みにぜひ行ってみようと思ったわけです。もちろんふもとだけで帰ってくるようなミスをしないように十分気を付けて行ってまいりました。
 京都駅から3線を乗り継いで、40分足らずで八幡市駅に到着。そこから20分くらい山を登って石清水八幡宮に到着しました。ケーブルカーで上るルートもありました。社は絢爛豪華というわけではありませんでしたが、とても厳かに感じました。昨年「国宝」に指定されたということも知りました。もう一つ感動したことがあります。ふもとの「極楽寺」はすでに無くなっていたようですが、「高良神社」は残っていました。今は小さな神社になっていましたが、「ある」という現実にとても感激いたしました。私にとっての「聖地巡礼」、無事成し遂げました。
 京都のガイドブックにはあまり詳しく載っていないので、修学旅行でも全くと言っていいほど行かない場所です。しかし、京都駅からそれほど遠いわけではないので、見学の候補に入れてみても良いのではないかなと思っています。国語の授業で関心をもった生徒が見学に行ってもらえたら嬉しいですね。
 余談ではありますが、八幡市駅近くの小さな店で「走井餅」というお餅を買いました。小さなお店ですが、お客さんは結構入っていました。注文を受けてから箱詰めや袋に入れるので、なかなか順番が回ってきません。そうこうしているうちに電車に乗り遅れ、20分ほど駅で待つはめになってしまいました。ブーブー文句を言いながら駅のベンチで時間つぶしに走井餅を食べたのですが、これが絶品!! 今まで経験したことの無いおいしさが口いっぱいに広がり、電車を1本逃したことなど全く気にならなくなりました。調べてみると安藤広重の東海道五十三次の絵の中にも出ているものだそうです。ぜひ、京都に行く機会がありましたら、少し足を延ばして食べてみるのも良いかと思います。

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