学校日記

教え子から教わったこと

公開日
2015/12/14
更新日
2015/12/14

校長室より

 先日、江戸川区内の健康サポートセンターに勤務している昔の教え子と連絡を取る機会がありました。とは言え、仕事上のことでこちらからお願いをするためだったのですが。連絡をとるのも10年ぶりくらいになりますし、教員と生徒として関わってからは30年近い月日が経っています。それでも昔の感覚がよみがえり、ついつい生徒に話すような言葉遣いになってしまい「いけない、いけない」と反省しつつ会話を続けました。結構厄介なお願いだったのですが、快く引き受けてくれ、心から感謝しました。引き受けてくれる言葉の中に、「先生には昔お世話になったので」という表現があり、嬉しいような、恥ずかしいような、申し訳ないような気持になりましたが、昔の関わりが30年の時を経て今なお生きているということに改めて感動を覚えました。
 我々の仕事は、目の前にいる生徒に対するその場その場の指導ももちろん大切なのですが、何年後、何十年後かの生徒の人生にどれくらい影響を与えることができるのかということも大きな使命であると思っています。私自身は、この「未来への関わり」こそ、大人が子どもを教育する上で最も大切なことだと言っても過言ではないと信じています。昔の教え子との会話から改めてそのことを教わったような気がしました。
 とは言え、その教え子に私自身がどのような影響を与えられたのかは正直なところよくわかりません。(「反面教師」という立場だったかもしれませんが……)それでも、「あの先生とは二度と会いたくない」とは思われていなかったことだけは確かなようなのでホッと胸をなでおろしています。
 今目の前にいる、上一色中学校で学んでいる生徒たちも、「この学校で3年間学べて良かった」「あの先生に出会えてよかった」と心から思えて巣立っていけるように、そしてその思いを今後の人生の中で誇りとして過ごしていけるように、生徒一人一人の心と体をしっかりと育んでいくことが我々に課せられた使命だと思っています。そのためには、我々自身もさらに向上心をもって努力をしていくことを忘れてはいけないと強く思いました。

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