学校日記

「誰もが自分らしくいられる学校へ」〜校長研修での学びを共有します〜

公開日
2026/05/08
更新日
2026/05/08

校長室より

本日は、トランスジェンダー当事者の方の講演を基に、「多様性と包摂(D&I)」について学びを深めました。

​私たちが目指すのは、すべての生徒が「自分はここにいていいんだ」と安心して過ごせる学校づくりです。

​1. 「いない」のではなく「言えない」だけ

​データによると、日本の職場や学校で自分自身の性をオープンにできている人は約1割に留まると言われています。つまり、当事者は「いない」のではなく、周囲の反応や居場所を失うことを恐れて「言えない」状況にあります。学校は、その沈黙に気づき、寄り添う場所でありたいと考えています。

​2. 「平等」から「公平(エクイティ)」へ

​全員に同じ支援をするのが「平等」ですが、一人ひとりの違い(段差や体格)に合わせて適切なサポートを提供することが「公平(エクイティ)」です。

例えば、スロープを設置したり、選択制の制服を導入したりすることは「特別扱い」ではなく、誰もが同じスタートラインに立つための「合理的配慮」です。

​3. 心理的な安全性を守る「言葉の力」

​講師は、中高生時代に「ロールモデル(お手本となる大人)」が見つからず、自分の未来を想像できなかったと語られました。

私たちは教育者として、何気ない会話の中で「多様な生き方があること」を肯定的に発信していきます。これを「ウェルカミングアウト(味方であることを表明すること)」と呼び、学校全体の文化にしていきたいと考えています。

​保護者・地域の皆様へ

​教育現場における多様性への理解は、単にLGBTQへの配慮に留まりません。障害の有無、国籍の違い、家庭環境など、あらゆる背景を持つ子どもたちが、お互いを尊重し合える感性を育むこと。それが、これからの社会を生き抜く力になると信じています。

​本校では今後も、以下の視点を大切に教育活動に取り組んでまいります。

​生徒一人ひとりのアイデンティティを尊重します。

​困りごとがある生徒が、いつでも相談できる環境を整えます。

​多様性を「強み」に変えられる学校文化を醸成します。