学校日記

「さばぼカレー揚げ」と「柿」

公開日
2025/10/20
更新日
2025/10/20

給食室より

今朝は気温が下がり、上着を羽織らないと寒いくらいに感じます。さて、今日のメニューは、カレー粉で下味をつけた鯖を油で揚げた「鯖のカレー揚げ」に、根菜類をたっぷりと使った「ごまみそ根菜汁」、さっぱりとした味の「海藻和え」、「麦ご飯」、「柿」と「牛乳」です。根菜汁に使ったニンジンやダイコン、ゴボウやジャガイモは、食物繊維が豊富な食材です。これにごまみそを入れた温かな汁物にして提供しました。

今日の給食には、季節の果物である「柿」を添えました。さて、柿にはタンニンなどの渋みを感じる成分が含まれています。甘柿をそのまま食べても、タンニンを含んでいるにもかかわらず渋みを感じさせません。これに対して渋柿を食べるとタンニンの成分がそのまま渋みとして感じます。その理由は、甘柿のタンニンは水に溶けない不溶性、渋柿のタンニンは水に溶けやすい水溶性によるからです。柿に含まれる渋みを抜くとは、柿に含まれているタンニンを水溶性から不溶性に変えることを指しています。人間は食べ物を口の中に入れると、歯で噛んだりしり潰したりして食べ物の大きさを小さくし、さらに消化を助ける働きをするアミラーゼを含む唾液と混じり合い胃や腸に送られます。柿を口にした瞬間、水溶性のタンニンを唾液の水分に反応し、その結果渋みを感じてしまいます。

さて、今日提供した「柿」は、渋みを感じないものです。甘柿か、それとも渋抜きをした渋柿かを聞き漏らしましたが、一口食べてみると、ほんのりとした甘さを感じる秋の味覚を美味しくいただきました。