学校日記

卒業式 校長式辞

公開日
2020/03/24
更新日
2020/03/24

できごと

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「困難な時」−世界中の人々がそう感じています。しかし、「その困難に立ち向かっている時」−世界中の人々は、そうも感じ始めています。教科書にも載るであろう歴史に残る今、皆さんはこの小岩小学校を卒業していきます。本当は、「在校生とともに、家族の人・地域の人とともに、門出をお祝いしたかった」。ここにいる誰もが思う気持ちです。
今、世界中の人たちが新型コロナウイルスに感染しないよいように、負けないように、努力したり助け合ったりしています。そうした中、皆さんは歴史の目撃者であり、困難に立ち向かう主体者でもあります。「今」という時を、そのように前向きに捉える人であってほしいと思います。

アメリカの経済学者で、「アメリカの良い心=良心」といわれたノーマン・カズンズという人がこんなことを言いました(この言葉は毎年、卒業生に贈っています)。
「人間には二種類あります。『行動しよう。しかし、難しい』という人間と、『難しい。しかし、行動しよう』という人間です」と。
違いはわかりますか?
「行動しよう。しかし、難しい」と思う人は、目の前のことに挑戦しようと思っても、その困難さから立ち止まってしまう人ということです。逆に「難しい。しかし、行動しよう」と思う人は、目の前に困難さがあっても前向きに行動し挑戦する人ということです。
どちらが自分の人生をよりよくするでしょうか?
言うまでもなく、「難しい。しかし、行動しよう」と決意し、前向きに挑戦する人です。カズンズさんは、不治の病に直面したときにこう思ったそうです。困難に直面した時、自分の心の強さしだいで未来は決まると伝えたかったのでしょう。
今、世界中の人々が困難に立ち向かっている中、限りない未来に羽ばたくみなさん。もしも、つらいことや悲しいことがあったら、この言葉を思い出してください。
雨の後にこそ、きれいな虹はかかります。みなさんの限りない可能性を信じています。

保護者の皆様、お子様の卒業おめでとうございます。
このような形の卒業式となりましたが、子供たちが過ごし、努力した小学校6年間は、「人生の礎」となる日々であったと思います。
これまで、ご理解とご協力、誠にありがとうございました。
最後になりましたが、PTA会長様には、ご来賓を代表してご臨席を賜り、誠にありがとうございます。これまで、今日お招きするはずだったご来賓の皆様とともに、この子供たちを見守り、励ましの言葉をかけていただき感謝申し上げます。
卒業生の皆さん。式が終わり、記念撮影をした後、後ろの扉から退場します。
その先は、未来です。新たな物語の始まりです。困難に立ち止まらず、自分の未来を信じて、前向きに生きてください。
卒業おめでとうございます。
以上、式辞といたします。

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