うきたの給食 10.23
- 公開日
- 2019/10/23
- 更新日
- 2019/10/23
学校生活
今日の献立
* さんまごはん
* あげどうふのサラダ
* みそいもだんごじる
* きっかみかん
* 牛乳
今日の給食の「さんまごはん」は、油で揚げて、甘辛いタレをからめたさんまを混ぜ込んだごはんです。
さんまといえば、「目黒のさんま」という、有名な落語のお話があります。
昔、お殿様が目黒にお出かけになった時、お昼のお弁当を忘れてしまい、おなかをすかせていました。そこへ、今まで嗅いだことのない、おいしそうなにおいが漂ってきました。「これは何のにおいか」と家来にたずねると、「これは民衆が食べる、さんまという魚のにおいです。お殿様が食べるようなものではありません!」と言われます。
でも我慢できないお殿様は、近くのお店に行って、炭火で丸焼きにしたさんまを食べますが、これが大層おいしくて気に入ってしまいます。
お城に戻ってからもその味が忘れられず、「さんまが食べたい」とお殿様が言うと、お城の料理人が「喉を痛めてはいけない」と骨を全部抜き、「脂は体に悪い」と脂を全てとり、せっかくのさんまの身をほぐして、おわんに盛ってお殿様に出しました。
しかし炭火で丸焼きにしたものと違って、全然おいしくありません。「これはどこのさんまか」とお殿様がたずねると、「日本橋のものです」と料理人。「それはよくない。さんまは目黒にかぎる!」とお殿様は答えますが、全然分かっていません。本当は、お城に近い、日本橋のさんまの方が新鮮でおいしいはずなのですが…。
このように「目黒のさんま」は、おいしい食べ物も、作り方をまちがえると、味が台無しになるという笑い話です。
私たちも、この秋においしい食材を、その食材が活きるようなおいしい食べ方でいただきたいものですね。
今日は「さんまごはんがおいしかったです!」という感想をたくさんもらいました。栄養士としては、魚料理がおいしいと言ってもらえるといつもよりうれしく感じます。
甘辛いタレとさっぱりとした生姜の甘酢漬けのバランスが、大成功だったようです。
今年はさんまが不漁で、今の段階ではなかなか食べられない食材になってしまっていますが、来月くらいには少し手が届くようになるかもしれません。給食のさんまごはんも、ぜひおうちで試してみてください!