小さな町工場の挑戦
- 公開日
- 2016/07/12
- 更新日
- 2016/07/12
できごと
今日の副校長先生のお話です。
これは北海道にある小さな町工場の専務さんの挑戦のお話です。その町工場では、工場などで鉄板を移動させるときに使う、大きな磁石の機械を作っていました。でも、その工場の専務さんである植松さんは、どうしても宇宙開発にたずさわってみたいと思っていました。子供のころからの夢だったのだそうです。
植松さんは、工場を経営していく中で、倒産寸前になるなど、たくさんの苦い経験をしました。そんな中、北海道大学から、ロケットの電子制御の部品の研究を手伝ってほしいという依頼がきたそうです。
「ロケット作る」といい始めたとき、周りは「そんなことできるわけない!」と、否定的な反応をしました。社長からは「金にならん、もったいない」と、社員からは「やったことがないから出来ない」と言われてしまいました。「できない、できない」「無理だ」「金がもったいない」否定的な言葉の連続でした。 工場の社員はたったの18人。誰もロケットや宇宙開発について勉強した人はいなかったのです。
ところが今、植松さんの工場では、ロケットのエンジンの電子制御の部品の開発に成功し、ロケットをバンバン飛ばしています。
植松さんは言いました。「どーせ無理」という言葉をなくしたい。「無理なことじゃないかもしれないと考えることが大切」だと。
もうすぐ、長い夏休みです。みなさんがいきなりロケットを飛ばすことはできないかもしれませんが、長い夏休みの中で、いろいろなことに挑戦してほしいと思います。勉強や水泳、自由研究でも、めあてをもって、昨日の自分より、少しでも成長できるようにチャレンジしてほしいです。
今日は夢をもって、いろいろなことにチャレンジしてほしいというお話でした。