西小松川小学校のあゆみ【第26回】開校70周年記念誌で校歴を振り返る⑱
- 公開日
- 2024/08/21
- 更新日
- 2024/08/17
できごと
70周年記念誌から校歴を振り返ります。今回は、「わたしたちのまち『松島』の歴史」です。
西小松川小学校は現在、江戸川区松島三丁目30番6号です。「西小松川」が地名ではありません。昭和40年に地名変更が行われ、昭和7年から昭和40年まで「西小松川二丁目289番」だった西小松川小学校の住所が現在の住所に変更になったのです。地名の変遷について調べるために「江戸川区史 第1巻p.902 第6表『江戸川区町名・区画変遷一覧表』」を参照して調べました。江戸川区の全部の地名について引用する必要はなく、紙面にも限りがあるため、西小松川に関連する所だけ取り出して表にまとめてみました。この表は70周年記念誌独自のものです。この表を見ると、地名変更の前はずっと「西小松川」だったわけではなく、途中、「松江」になった時期もあります。「松島」の地名も「松江」または「小松川」の「松」と、この地域が「道(堂)ヶ島」という名称だったことから「道(堂)ヶ島」の「島」から名付けられたとも言われています。その他、「江戸川区の民族1 小松川境川沿岸および平井地区の民族」「江戸川区ブックレットNo.5 地名のはなし」を参照しました。いずれの文献も区内図書館で閲覧可能です。これらの文献から、江戸時代には西小松川村は東小松川村についでこの地域でも大きな村の1つだったことがわかりました。その後、荒川放水路の掘削により西小松川の中央部が水没してしまったのです。「松島の歴史」の項目は、現在手に入る資料でこの地域のことをまとめたものです。子供たちにも地域の歴史を調べる際にはきっとよい資料になると確信しております。
「小松菜の由来」は、小松菜が江戸川区の小松川が由来になっていることは有名で、総合的な学習の時間でも扱うものであるので、ぜひ、紙面に入れたいと考えていました。文献を調べると様々ないわれがあったのですが、公的な文献から引用させていただきました。「江戸川区ブックレットNo1 江戸川区の昔ばなし」では小松菜の由来が最初の項目で書かれています。これも区内図書館で閲覧可能です。
児童の学習で活用してもらうために分かりやすく記すことを目指しましたが、歴史について詳しく述べるとどうしても文字が多くなります。小学生には難しい字もあり、歴史的な事項については補足しないと分かりにくい部分があるのも承知しておりますが、振り仮名を振ったり、補足資料を入れたりする紙面の余裕がなかったため、このような形になりました。後年、もっと見やすく編集する余地があると考えます。
このページは区内の図書館の地域コーナーの文献を参照して作成することができました。参考文献を70周年記念誌p.23に記しておきました。後年、周年冊子を作成するときの参考にしていただくだけでなく、子供たちが自分の地域の歴史について知りたいときの参考にしてもらえたらうれしく思います。