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西小松川小学校のあゆみ【第14回】開校70周年記念誌で校歴を振り返る⑦

公開日
2024/07/30
更新日
2024/07/15

できごと

https://edogawa.schoolweb.ne.jp/1310045/blog_img/16133467?tm=20240715134756

 70周年記念誌をとおして校歴について考えます。今回は「今から50年前(昭和48年~昭和57年)」です。

 この時期、日本は高度経済成長で、江戸川区でも人口流入が増え、昭和40年代に公害・交通災害・ゴミ問題・緑の消失などの都市問題が課題となってきました。江戸川区でも交通安全協議会や公害対策課を設置するなどして対応してきました。また、人口増により希薄になりつつある地域コミュニティーの充実を図るために区民祭り、区民マラソン、中央地域祭り、区花火大会などの地域行事や生きがいセンター(現くすのきカルチャーセンター)、スポーツセンター、スポーツランドなどの施設ができたのもこの時期です。区では昭和45年に「ゆたかな心 地に緑」をスローガンに緑化運動を推進してきました。古川親水公園(日本初の親水公園)、小松川境川親水公園もこの時期にできました。

 年表の左ページは学校に残されている記念碑や記念樹、卒業記念品などを特集するため、この時期ならではの写真を入れたいと思い、選定していました。多くの写真の中にテレビ画面を写していた写真が数枚あったのです。その写真を見るとテレビ画面の中に「東京都江戸川区立西小松川小学校」と書かれていました。本校の児童がテレビに出演していたのです。他の写真には「ふえはうたう」という番組名が写っていました。調べてみるとこの時期に確かに「ふえはうたう」という番組が教育テレビ(現在のEテレ)で放映されていました。学校要覧などを調べる中で昭和51年に3年生が出演して、当時の音楽の先生のピアノに合わせてリコーダーを演奏していました。今ならば、テレビの画面を写すのではなくビデオで録画するところですが、家庭用ビデオも普及していない時代にテレビ画面を写真で残していたことは素晴らしいことだと考え、掲載しました。もう1枚は飼育小屋の写真です。昔の飼育小屋は今の職員室前の所に設置されていたようです。年表の写真は右側がトリミングされているのですが、元の写真では右側の窓に校長室の表示が見られます。飼育小屋の表示を拡大してみると、飼育している鳥の名前が書かれていました。「ジュウシマツ、セキセイインコ、サクラブンチョウ」がイラスト入りで表示されていました。写真が小さいので分かりにくいのですが、飼育小屋にはカーテンのようなものが取り付けられていて、日よけにしたのだと思われます。なお、現在の飼育小屋は南門の所に設置されています。

 この時期の取組を振り返ると、現在のSDG'sにつながる取組が江戸川区で始められ、現在へと続いています。5,6年生の総合的な学習の時間(みんなの時間)の学習でも江戸川区がこれまで行ってきた施策を調べるための資料として記念誌を活用してもらえればと思います。