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西小松川小学校のあゆみ【第4回】昭和27年度学事報告

公開日
2024/05/09
更新日
2024/04/28

できごと

 本校は5月10日に72回目の開校記念日を迎えます。今回は本校開校時のことについてお伝えしたいと思います。本校は3代にわたって本校に在籍していたご家庭もあると聞きます。在校生だけでなく、多くの方にご覧になっていただけるとありがたく思います。

 本校に残されている開校当時の資料は「昭和27年度学事報告」と「卒業生台帳」のみです。学事報告は卒業生の人数やその年度の主な行事などを記したもので、現在でも卒業式に卒業生保護者にA3二つ折の紙面でお渡ししております。当時は文書でお渡しするのではなく、卒業式に読み上げていたのだと思われます。上記の3枚目の文書は昭和28年度の卒業式次第です。この中にも「学事報告」が位置付けられています。昭和27年度の学事報告には「二部授業」の記述があります。本校は当時、木造2階建ての校舎で1179名(年度末)が在籍していました。現在の2.5倍の児童数です。このため、午前,午後に分けて授業を行っていたのです。これを二部授業といいます。戦後は児童数が多く、教員が少ない状況にあったため、広く行われていました。この年、校舎の増築により、二部授業が解消されたとあります。

 昭和27年4月28日にサンフランシスコ平和条約が公布・発効されたとは言え、この時期は物資不足で苦しい生活であったにもかかわらず、林間学校や校外教授(今の社会科見学)、6年生の卒業旅行、運動会や展覧会などを行っていたり、教員の管外出張(他県の研究発表会に参加する宿泊を伴う研修)なども行われていたりすることに驚かざるを得ません。本校は昔から保護者、PTA(平成27年度は「父母の会」)、地域に支えられて教育面での充実を図ってきたことが分かります。なお、3枚目の卒業式式次第をご覧になっていただけると、この当時、卒業式で校歌を歌っていないことが分かります。校歌が歌われるようになるのは平井康三郎さんの曲が完成した昭和32年度の卒業式からです。第1回卒業生は男子103名、女子105名、計208名でした。

 いかがだったでしょうか。本校は72回目の開校記念日を迎えました。今年度も西小松川小学校の新たな歴史を積み上げていきたいと思います。引き続き、保護者、地域の皆様のご協力をよろしくお願いします。


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