9月号
- 公開日
- 2012/10/04
- 更新日
- 2012/10/04
学校だより
2学期が始まりました!
校長 倉田 克彦
37日間の長い夏休みが終わり、今日から2学期です。子供たちはどんな体験をし、どんな交流をし、どんな毎日を過ごしたのでしょうか。学校に来ている時には気付くことのなかった、家の周りの自然の様子に驚いたり、美しさに心動かされたり、地域の人とのふれ合いの中で自分の存在の大きさに気付いたり、心が育ったりと、この夏休みだからこそ育まれたことがたくさんあったのではないかと思います。
2学期もまた、学力をしっかりと身に付けさせ、楽しく充実した日々が過ごせるように教職員一同、努力して参ります。引き続き、学校へのご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
「怒り」をコントロールする
人は毎日の生活において、様々な感情を抱えて生きています。よく「喜怒哀楽」といいますが、その中で厄介なのが「怒り」だと思います。「怒り」はマイナス感情であると共に、他人を巻き込む「攻撃性」をもっています。イライラして子供に当たってしまうということも日常生活の中で起こりがちです。この「怒り」は時として、子供の力をそぐ方向に作用する場合もあります。
この「怒り」をうまくマネジメントする「アンガーマネジメント」という考え方があります。これは、1970年代にアメリカで始まったアンガー(イライラ、怒りの感情)をマネジメント(上手に付き合う)ための心理教育です。その基本は「他人や世間を変えるのではなく、自分を変える」ということだそうです。
「怒り」をコントロールするために、「怒り」を感じた時に、それがどの程度なのか10段階のレベルで表してみる方法があげられます。アンガーマネジメントの資料によると、レベル1〜3が「不愉快、うっとうしい状態」、レベル4〜6が「イライラする、腹が立つ状態」、7〜9が「カ−ッとする、爆発寸前の状態」、そしてレベル10が「爆発、震えが止まらない状態」だそうです。
何かカチンときたときに、「この怒りはレベル3くらいかな」と怒りを数値化してみると、これだけで「怒り」が、かなり消えていくそうです。これを繰り返していくと自分の「怒りの程度」を把握できるようになり、結果的に怒る回数が格段に減るそうです。その他にも、「怒り」をコントロールする方法として「イライラを書き出す」「イライラに優先順位をつける」「いろいろな価値観を楽しむ」「80点で満足する」「その場を離れる」「他の人と比較しない」などなど沢山の方法が提示されています。
「怒り」の感情は自分の健康にもよくないですし、怒りをぶつける対象が子供の場合は、子供の「やる気」をなくさせる場合もあります。不必要な「怒り」をなるべく減らし、子供の心の安定を保っていくことは大切なことだと考えています。