一之江第二小 北門

学校日記

5月号

公開日
2012/04/27
更新日
2012/04/27

学校だより

出会いから一ヶ月

校長   倉田 克彦

風薫る5月、新しい出会いから一ヶ月がたちました。子ども達も新しい生活に慣れてきて、しっかり学習したり、元気よく校庭で遊んでいたり、生き生きとした姿を見せてくれています。
全校保護者会で「粘り強く丁寧に取り組む」「諦めず最後までやり抜く」ことの大切さをお話させていただきました。こうした「根気」は、あることを継続する力だと言えます。昔から「継続は力なり」「不断の努力は天才に勝る」「練習は不可能を可能にする」という言葉があります。根気よく物事に取り組む大切さや、またそうすることによってもたらされる可能性の大きさを言っていると思います。
とは言え、子ども達からは「できない、やーめた」「できそうにもないし、もうだめだ」「うまくならないしなあ・・・」という声が聞かれるのが現実です。ご家庭でも、子ども達に声をかけ、目をかけ、手をかけ、構い過ぎず、離しすぎず、可愛がりながら粘り強く子育てに取り組んでいくことが大事だと考えます。
「むごい教育」とは・・・
今川義元の「むごい教育」という話をご存知でしょうか。戦国時代、今川義元は竹千代(徳川家康)を人質にとり、部下に「むごい教育をせよ」と命じたそうです。数日後、義元は部下に「むごい教育をしているか」と聞きます。
部下は自信を持って「むごい教育をしています。朝は早くから起こし、水練(今の水泳)をさせ、昼は馬に剣術に、夜は勉学にと厳しく教育しております。」と答えます。義元は、「それはむごい教育ではない。今日から次のような教育をせよ」と命じます。
「食事は美味しいものを望むだけ与え、美女を侍らせ、休みたい時には休ませ、どんなわがままも聞け」部下は、それは「むごい教育」ではなく「楽な教育」ではありませんかと尋ねると、義元は「これから武士として生きていく竹千代を「なまくら」で「辛いことにすぐに弱音を吐く」「気力のない」人間にしておくためには楽をさせ、わがままを許すこと、それが竹千代にとってむごい教育なのだ」と言いました。
戦国時代と現代社会を同じように比較はできませんが、子供がどんな人間に育っていくかは、大人(家庭・地域・学校)の意志や考えに大きく左右されます。苦しさや悲しさ、辛さを全く経験せずに目の前の楽しさや安易に快適な生活を与えることだけを考え、「挑戦させず鍛えず」では耐性のある立派な大人になることは現代でも考えられないことと思います。それこそが子供にとって「むごい教育」をしていることとはならないでしょうか。
家庭・地域・学校が協力して、子供たちが、よりたくましく、心豊かになっていくよう、成長を支援していきたいと考えております。よろしくお願い致します。

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