すべてをかけて臨んだ組体操
- 公開日
- 2014/06/10
- 更新日
- 2014/06/09
できごと
—6年生組体操観戦ガイドブックより一部抜粋—
子供たちは、この運動会当日までに、多くの「痛み」「苦しさ」「壁」を乗り越えてきました。きっと、今まで経験したことのないような壁だったことでしょう。簡単にできた技は一つもありません。1人技は、できるようになるまで、休み時間や放課後にも残り、何度も何度も繰り返し練習しました。お家でも練習に励んでいたことと思います。3人技、5人技では、仲間と息が合わず、技が成功しない悔しさで涙を流す子供もいました。何よりも苦労した技が、全員ピラミッドです。練習では、なかなか成功せず、土台になっている子供は汗を流し、顔を真っ赤にしながらも、歯を食いしばって挑戦を続けました。私たち自身も、「本当にできるのか」と不安な気持ちで胸がいっぱいでした。運動会の直前、「今日全員ピラミッドが立たなかったら技を変更しよう…」そう決めて練習に臨んだ日、とうとう頂上まで立ったときの感動は計り知れないものでした。
練習の中で、仲間を責めてしまったり、自分にはできないとあきらめかけてしまったりすることもありました。ですが、互いに励まし合い、努力し合う中で、それらの壁を乗り越え、信頼を深めてきました。たくさんの苦しみや困難に直面したことで、仲間と力を合わせる必要性が生まれ、心を一つにしようとすることができました。6年生の子供たちは、組体操を通じて、一人の人間としての成長の足掛かりをつかむことができ、また、仲間との絆を深めることができたのではないでしょうか。
子供たちのもっているすべてをかけて臨んだ組体操。運動会当日は、今までの中で本当に最高の演技を見せてくれました。演技が終わった後、「やったー!」とハイタッチをする子供たちの姿もありました。(保護者の方に教えていただきました)子供たちにとって、そして、私たち教員にとっても、最高の達成感と充実感をつかむことができた運動会になりました。