2月28日 一課題一目的の法則〜ワーキングメモリーについて〜
- 公開日
- 2022/03/01
- 更新日
- 2022/03/01
できごと
ワーキングメモリー(作業記憶)とは、ある目的を果たすために必要な情報を一時的に覚えておく働きです。これは、学習をする際に重要な役割を果たします。
ワーキングメモリーに苦手さがある場合、複数の目標を掲げず、一課題一目的に絞るよう心がけます。
例えば、漢字の書きで重要なことは「誰が見ても読める字を書くこと」なので、まずは「形」を書ければ良しとします。子供への指摘はその一点に絞ります。他に、「筆順」「とめ・はね」を教える場合、その目的に合わせて別の機会に学習する、別のプリントで学習すると効果的です。
子供が漢字の学習をする時、「形」「筆順」「とめ・はね」など複数のことを同時に要求されます。「一度に全てを」ではなく、「一度を着実に」という姿勢で言葉掛けしてみましょう。
参考文献:河村暁「ワーキングメモリを生かす指導法と読み書き教材」
(文責 ことばの教室 きのした)