11月4日 発音に課題がある子どもへの接し方
- 公開日
- 2021/11/04
- 更新日
- 2021/11/04
できごと
「発音がはっきりしない」「サ行がうまく言えない」など、発音に関する問題は、言葉の音の問題として取り上げられています。これらは一般的に「構音障害」と呼ばれ、発音を習慣的に誤っている状態のことを言います。今回は、発音に課題にある子どもへの接し方について御紹介します。
◆配慮をする上での基本的な考え方◆」
発音の誤りのある子どもは、相手に話の内容が分かってもらえないことが多く、進んで話そうとする意欲が育ちにくいです。子どもの発音だけに頼るのではなく、「何を話したいか」に注目し、やりとりを継続することが大切です。
◆学級や家庭で行える具体的な支援・手立て◆
1.話の内容に耳を傾ける
子供の発音そのものよりも、話の内容をよく聞き、答えてあげてください。「相手に通じた」という経験は『話すことが好き』『もっと話したい』という気持ちを育てます。
2.ごく自然に対応する
子どもが「ウタギがね」のように間違った発音をした場合は、「ウサギがいたのよね」のように、正しい発音で返してあげてください。子どもは自然に正しい発音を聞くことができます。
3.聞き返しはOK
正しく発音できない音があると、話を聞いている側が一度で内容を汲み取ることが難 しい場合があります。正しい発音になるように何度も言い直しをさせることは、子ども にとって大きな負担ですが、話している内容を知りたいために、もう一度繰り返しても らうことは負担にならないことが多いようです。発音よりも内容を汲み取ってあげてください。
4.周りからからかいにあったときは
他のからかいと同様の対応をお願いします。もし、通級している子どもであれば、「言いにくい言葉があるから、発音の練習を頑張っている」ことも話してあげてください。
(文責 ことばの教室 たきざわ)