朝会
- 公開日
- 2017/01/16
- 更新日
- 2017/01/16
できごと
今日の全校朝会の校長先生のお話は「本当の友達 イソップ物語より」です。
みなさんが大切にしている“友達”がいると思います。仲良しの友達だけならいいけど、中には、苦手だなと思う友達もいるかもしれません。今日は、“本当の友達”について考えたいと思います。
そこで、今日はイソップ物語の「泉のほとりのシカとライオン」という話を紹介します。
喉の渇いたシカが、泉のほとりへやってきました。水を飲んだ後、ふと見ると、自分の影が水にうつっています。大きくて、いくつもの枝に分かれた角は、我ながらうっとりするほど立派です。シカは、すっかり得意になりました。
ところが足を見ると、ヒョロヒョロして頼りない感じなので、がっかりしてしまいました。「せっかく、これほど立派な角を持っているのに、この足ではなさけない」
シカが水にうつった自分の姿をながめて考え込んでいるところへ、突然ライオンが現れました。シカは、急いで逃げました。
ライオンは追いかけましたが、シカは足の速い動物ですから、いくら強いライオンでも追いつけません。それどころか、シカはずんずんとライオンを引き離してしまいました。
野原が続いている間は、シカはライオンのずっと先を逃げて行く事が出来ました。
そのうちに、シカは森にさしかかりました。すると、大きな角が木の枝に引っかかって、うまく走れなくなりました。そうして、ぐずぐずしているうちに、ライオンに追いつかれて捕まってしまいました。ライオンに捕まってしまったシカは、心の中でこう言いました。
「なさけない事だ。わたしに憎まれていた足がわたしを助けてくれたのに、わたしが自慢していた角の為にこうしてつかまるとは・・・」
このイソップ物語の終わりにこう書かれています。
「このシカと同じように危ない目にあった時、普段はあまり信用していなかった友だちがわたしたちを助けてくれることがあります。反対にいつも信じていた友だちがわたしたちを見捨てる事があるものです。」
この物語は、鹿の角を信用していた友達、鹿の脚を苦手な友達に例えている話です。苦手な友達が自分を助けてくれたという話です。
みなさんはどう思いますか?本当の友達ってなんでしょう?
苦手だなと思っていた友達が、自分を助けてくれたことがある人もいるかもしれません。苦手だなと思っていた友達が、気づかないうちに自分を助けてくれているかもしれません。
自分にとって本当に大切な友達とはどういう人でしょうか?
本当の友達は、自分のことを助けてくれる・応援してくれる人です。では、自分はどうですか?友達を助ける自分ですか?友達を応援できる自分ですか?
「ジコチュウ」という言い方があるが、自分だけよければいいと思っていないですか?それどころか友達を助けるとか、応援するとかも、思い浮かばない人はいませんか?
今日は、イソップ物語「泉のほとりのシカとライオン」の話でした。
本当の友達とは、手助けしてくれる人。自分も友達を手助けできる人にという話。