学校日記

目が前にある理由

公開日
2016/02/08
更新日
2016/02/08

できごと

 今日の校長先生のお話です。
 ドラえもんの、のび太くんがテストでよい点を取れずに落ち込んで、下を向き歩いている時のことです。それを見かけた担任の先生がのび太くんにこう言います。
「目が前についているのはなぜだと思う?それは前へ前へと進むためだ!過ぎたことにくよくよせず、前向きに頑張りなさい。」
 この言葉に感動したのび太くんはこの感動を誰かに伝えたくて仕方がありません。しずかちゃんに得意げに質問しました。
「目が前についているのはなぜでしょう?」
ところが、
「目が後ろについていたら髪の毛が邪魔だもの」
と答えられてしまいます。のび太くんが期待する答えではなかったので残念がりました。
 さて、もう一度しっかり考えてみましょう。なぜ目は前についているのでしょうか?ライオンなどの肉食動物は、獲物までの距離を測るために目が二つ前についています。逆にキリンなどの草食動物は敵が近づいてくるのを早く知るために目が顔の右と左に一つずつついています。
 このように生物学の見解もありますが、のび太君の担任の先生は「いつまでも悔やんでないで物事を前向きに考えなさい。」と心の姿勢を伝えたかったのでしょう。不思議なことに前向きに物事を考えていると色々なことが良い方向に進んでいきます。心理学ではこれを「陽転思考」と言います。逆に後ろ向きな気持ちでいると、よくない方向に進んでいくとも言えます。
 私たち人間は生まれつき目が前についています。逃げるために目が前に二つついているのではありません。どんなに大変でも逃げることなく、前に進むために生まれてきたのです。
 今の学年はあと34回の登校で終わりです。いつも明るい気持ち、前向きな考えで学校生活を送っていきましょう。