網とカゴをもっている姿から、当然、年少さんがセミとりをしているのは分かります。しかしこれはセミとりの練習なんです。しかも年長組の網です！セミを網でとったことがないので、見つけた弱ったセミを木の幹にくっつけ、そーっと近づいて網をセミにかぶせるのです。初めは何をしているのだろうと 見ていましたが、練習だと分かりました。最後の力を振り絞って鳴きだすと「きゃー！」と逃げ出します。やっとの思いで網に入れると、そっと持ち木にまたセミをくっつけます。それを繰り返していたのです。ある程度のところでセミが死にそうになっていることを知らせ、さらに年長さんに網を取り上げられエンド。今時、幼稚園でセミとりをしているのは江戸川の公立幼稚園くらいでしょう。セミが沢山住む自然がありがたいです。長い棒が危ないとやらない園もありますが、やらなければ、こんな愉快な学びも生まれません。セミには気の毒ですが、生きた経験です。