学校日記

「カルガモ!」予告です。(11/23テレビ東京放送午後7:55-8:00)

公開日
2011/11/17
更新日
2011/11/17

できごと

https://edogawa.schoolweb.ne.jp/1320052/blog_img/3169612?tm=20240305134736

中学校の屋上でカルガモの雛が孵った。みんなで見守り育てた120日間。カルガモは大切なものを教えてくれた。

 5月20日、東京都江戸川区・区立小岩第3中学校。屋上に、カルガモが巣を作ったという連絡を受ける。卵を抱くカルガモは、「花子」と呼ばれていた。3年前から、屋上緑化が進められてきた中学校の屋上。用務主事 小高利之さんは、「多分、ここが安全だって親は分かっているのかなって感じはしますよね。土手とかより猫はいなし蛇もいないし、カラスくらいですからね」と言う。

 6月14日、三日前に雛が産まれたとの連絡。カルガモの世話をする生物環境部の生徒と作った小屋には、10羽の雛が親ガモの後をよちよち歩く。

 「可愛しい、家族感みたいのがあっていいなって」と、生徒は目を細める。蓮沼千秋校長は、「カルガモを育てていくということを通して、子どもたちが育てながら自分の心を育てていくと、そういった生きた教育ということが身近のあるのかな。それが一番大きいですね」と語る。

 半月後、体とクチバシがひと回り大きくなった。水に入り、水中で餌をとる仕草もする。生徒たちは当番を決め、朝の世話を始めた。専門家にアドバイスを受け、エサは鶏のエサを与え、ヒナ用の池は常に清潔を保った。そして付け始めた「カルガモ日記」。

 7月、雛から大人になろうとしていた矢先、2羽が死んだ。

 8月、親鳥と見紛うほどに大きくなった雛たち。羽ばたきの練習も始まった。生徒たちは、野生をなくさぬようにと、校庭の側溝でミミズを獲り、餌にした。

 8月から9月の一カ月の間に、5羽が巣立っていった。夜のことだった。

 9月、残った3羽を、学校近くの江戸川土手で放すことに決めた。飛び立ったカルガモが残したものは、こんな生徒たちの思い。「動物を育てる楽しさとか別れる時の辛さとかを教えてもらった」「カルガモに教わったことは独り立ちする勇気」「命ってすごいと思いました」。

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