学校日記

12月25日(木) トップページの画像を替えました

公開日
2014/12/25
更新日
2014/12/25

校長室より

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今年をふりかえり、新しい年へ。

 ◆◆『去年今年(こぞことし)貫く棒のごときもの』◆◆
 高浜虚子が年末年始の心持ちを詠んだ句です。(あわただしく年が改まる中にも、途切れることなく連続する何かが、自分の生活を、人生を、一本の棒のように貫いている)

 平成26年「午」年もあと数日で過ぎ去り、「羊」年を迎えます。12月のPTAだよりにはもう少し詳しく書きましたが、今年度は、生徒がいろいろな場面で頑張っています。その現れの一つとして、生徒が部活動の大会に出場する費用が、年間予算額を大きくオーバーしてしまい、大会ごとに申請書を区に提出して予算をつけてもらっています。それは、生徒が大変頑張り、ブロックや都大会に予想以上に進出しているためです。

 先の句に戻ります。年の瀬、駅のホームに立つと頭に浮かんで来る句です。私がこの句の存在を知ったのはある方の投稿でした。その方が駅の改札を通っていると、この句が目に入り、句のすごさに立ち止ったという書き出しでした。文芸評論家の山本健吉は、虚子の心境を「行く年も来る年も格別の変わりはない。その変わらぬ日々を変わらぬ心で生きていくのだ」と解釈をしています。そして、「長い歳月を揺るぎない心で生き通してきた虚子のような作家にして、初めて詠むことができる句境であろう」とことばが続きます。

 年若い皆さんには、この俳句の心境にはほど遠いと思われます(当然私もですが)。ただ追われるように年を重ねる身には、年の瀬はいつに増して心の揺らぐときでもあります。新年に胸がときめくのは、来年こそは、新しい気分でよりよい自分があらわれてくるであろうという希望を胸の内に秘めているからでしょう。人はそれぞれにいろいろなことを、苦も楽も一つ身に背負って日々頑張っています。それであるからこそ、希望を胸に、新年へと渡られんことを心より願ってやまないのでしょう。

 冬休みは短いです。お正月という日本がもっとも大切にしている「時」を迎えます。ご家族の皆さんとともに幸せな時を過してください。そして、3学期も、元気な皆さんとともに、よりすばらしい西葛西中を目指しましょう。

 左側は、終業式のために体育館に集まり、整列している1年生です。右側は、開式の際の校歌斉唱の様子です。