うきたの給食 12.19
- 公開日
- 2016/12/19
- 更新日
- 2016/12/19
学校生活
今日の献立
* かぼちゃほうとう
* イカのてんぷら まっちゃしお
* じゃこいりわふうサラダ
* フルーツもりあわせ
* 牛乳
今日の給食は、「冬至」の行事食として、かぼちゃが入ったほうとうを作りました。ほうとうとは、小麦粉の生地をざっくり切った幅広の麺を、かぼちゃなどの野菜と味噌味で煮込んだものです。山梨県の郷土料理として知られていますが、特にかぼちゃが煮崩れて溶けたものがおいしい、とされるそうです。今日は具にかぼちゃを使った、冬至バージョンです。
でも「冬至」ってどんな日なのでしょう?
冬至とは、北半球において太陽の位置が1年で最も低くなる日のことです。日照時間が最も短くなるため、1年で最も昼が短く、夜が長くなります。つまり翌日から日が長くなっていくため、冬至は太陽が生まれ変わる日とされ、古くから世界各地で冬至を祝うお祭りが盛大に行われていました。
日本では、にんじん、だいこん、れんこん、うどん など、冬至に「ん」のつくものを食べると「運」が呼び込めると考えられ、これを「運盛り(うんもり)」といって縁起をかついでいました。
でも冬至に食べる、定番の食べ物といえば「かぼちゃ」ですが、かぼちゃには「ん」はついていません。…なぜかぼちゃなのでしょう?! かぼちゃを漢字で書くと「南瓜」と書きますが、これを音読みすると「なんきん」、つまりかぼちゃも「運盛り」の1つというわけなんです。かぼちゃはみなさんの体の調子をととのえる、緑色の食材で、特に風邪予防などに効果的なビタミンAを多く含みます。寒くて風邪をひきやすい冬に栄養をとる、昔の人たちの知恵でもあったんですね。
今日のほうとうには、かぼちゃのほかにも、にんじん、だいこんなど、運盛りの食材がたくさん入っています。残さず食べて、運を呼び込み、寒い冬を元気に乗り切りましょう。
子供たちはほうとうをはじめて目にした子も多く、「先生、今日のこれなんですか?!」「なんだかすいとんみたい!」「きしめんじゃないんですか?!」と反応もさまざまでした。「いただきます」後に「お味はいかがですか?!」と聞くと、「おいしいっ!!」とグッドサインをもらうことができました。
うどんよりも少し食べにくさはあるものの、行事食や郷土料理として、食体験の1つになればいいなと思います。