10月25日 音韻について
- 公開日
- 2022/10/25
- 更新日
- 2022/10/25
できごと
私たちは文字を読む時に、
1 視覚
2 聴覚や音韻の処理
3 姿勢や協調運動 を使っています。
視覚は、視力や眼球運動のことです。私たちは目を使って文字を捉え、そこに音や意味をつなげて文字を読んでいます。聴覚は、聴力のことです。耳で聞いた音を、記号である文字に対応させます。姿勢や協調運動も、文字を読む時に大事な機能の一つである小脳に関わります。
今日のテーマは音韻です。音韻の処理とは、「りんご」が「り」と「ん」と「ご」という3つの音で成り立っていることが分かる力のことです。映画「となりのトトロ」のメイちゃんが、作中、「とうもろこし」のことを「とうもころし」と言ってしまうのは、単に覚え間違っているわけではなく、「とうもろこし」という6拍を正しく聞き分け、正しい順番にし、頭の中で文字を整理することが未だ難しいからです。およそ、年長児から小学一年生頃に身に付くとされています。(メイちゃんは年中さんという設定だそうです。)
以上のことから、私たちは文字を読むために色々な機能を使っていることが分かります。文字を読むことが苦手なお子さんには、その子の難しさに合った支援が必要です。
御家庭で取り組みやすい、音韻の処理を高める遊びの一例を紹介します。例えば、代表的なもので「しりとり」「さかさ言葉」「回文」「じゃんけんグリコ」等があります。音読が苦手なお子さんと一緒に遊んでみてください。
(文責 ことばの教室 きのした)