学校日記

「ロバを売りにいく親子」

公開日
2016/06/07
更新日
2016/06/07

できごと

今日の校長先生のお話は、イソップ物語から「ロバを売りに行った親子」の話。このお話から作者が伝えたいことはどんなことでしょうか?

 ある親子が、ロバを引いて歩いていると、村の人が笑いました。
「ロバに乗って行けば楽なのに。そんなことも分からないの」
あわててお父さんは息子をロバに乗せました。
 するとお父さんの友だちがやってきて言いました。
「子供を乗せるなんて。甘やかしてはいけないよ。」
お父さんは、またまたあわてて、子供をおろして、今度は自分が乗りました。
 すると他の人がやってきてこう言いました。
「自分は楽をして、小さい子供を歩かせるなんてひどい父親だ。」
お父さんは、またまたまたあわてて、今度は二人でロバに乗りました。
 すると牧師さんがやってきてこう言いまいした。
「二人で乗るなんて、ひどい親子だ。ロバが弱っているじゃないか。」
お父さんは、もうどうしていいかわかりません。
 「ロバを担いでいきなさい。」と牧師さんは言いました。
そこで、ロバの足を棒に縛って、二人で担いでいきました。
 ところが橋の上まできたところで、ロバが苦しくて暴れ出し、棒が折れてしまいました。そして、ロバは川に流されていってしまいました。
 親子は大切なロバがいなくなって、しょんぼり帰っていきましたとさ。

 さて、このお話が伝えたかったことはなんでしょうか?
ロバを担いでいったら、川に流された。
二人で乗ったら、ひどい親子だと言われる。
自分が乗ったら、ひどい父親だと言われる。
子供を乗せたら、子供を甘やかしていると言われる。
ロバを連れていると、ロバに乗れば楽なのにと言われる。
 このお話は、「人の言いなりにばかりなっていると大切なものを失ってしまう」というお話でした。
 でも、人の意見をよく聞くことは大切ですよね。このお話はよく聞いていると、最初に言われたところが大事だと思います。最初は、「ロバに乗れば楽なのに」と言われました。この時によく考えて、ロバに乗って楽をしなければよかったですよね。普通にロバを連れて歩いていれば、ロバを失うことはありませんでした。
 人の言いなりではいけない。でも、人の話をよく聞いて、自分で考えることが大切です。これからは自分でそのバランスを考えながら生活していくことができるといいですね。