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今年度最後の放課後補習教室が行われました

公開日
2025/03/08
更新日
2025/03/08

できごと

 今年度最後の放課後補習教室が行われました。

 この1年間、週に1度、60分間、算数科の学習内容の習熟を図ってきました。学校での日々の学習はこれまで学んだことを活用して新しいことを学んでいきます。授業の中でも新しく学んだことを習熟する時間を取っていますが、授業の終末に少し時間を取ることができるぐらいです。算数科の計算技能については個人差が大きく、正確に速く計算できる児童の場合、同じ時間でかなりの演習を行うことができますが、十分習熟していないと限られた時間の中では演習できる問題数も多くはできません。それが日々、積み重なっていくのですから、年間の学習をトータルに考えると演習量に大きな違いが出てきてしまうのです。日々、新しいことを学んでいくことで多くのことを学ぶことができるのですが、学んだことを習熟する時間を確保することが大きな課題となっています。

 文部省(当時)は平成10年に学校週5日制を実施するために学習内容や授業時数の削減を行いました。これは土曜日の分の授業時間が削減されるための処置で「総合的な学習の時間」の新設があったためでもありました。その後、「学力低下」等の批判があり、平成20年の学習指導要領で学習内容が増加し、それに伴い授業時数も増加して以前の水準に戻りました。このことから平成10年度以前は6日間で学んでいた学習内容を現在は5日間で学んでいることになります。算数科でいえば授業時間数は変わらないので特に問題はないようにも思われますが、新しいことを身に付けてからそのことを基にして次の新しいことを学んでいくサイクルを考えると、そのサイクルの期間が短くなっているため、授業時間外での習熟にかける時間がどうしても減ってきてしまうのです。

 このため、これまで放課後や家庭学習で時間を取り、習熟の時間確保を図ってきました。放課後補習教室は2年生以上で年間30回行われるので30時間分、演習する時間が確保できます。学校の授業は1コマ45分間なので、40コマ分の授業時数となります。学校では年間で35週間学習するので算数科で考えると週に5回行っている授業を6回分行うことができたことになります。しかも1回多くなった分は全て習熟に当てられているのです。

 どの教科でも学習は積み重ねです。基礎的基本的な事項をしっかり身に付けることが次の学習につながります。放課後補習教室で毎回集中して算数科の問題演習に取り組んできました。その努力は成果となって表れてきています。ここで演習して身に付けてきたことを次年度の算数科の学習で生かしていってもらいたいと思います。