3年生理科 磁石に近づけた鉄は磁石になるのか?②
- 公開日
- 2025/01/30
- 更新日
- 2025/01/30
できごと
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「磁石に近づけた鉄は磁石になるのか?」の学習の続きです。前回の学習では磁石につけた2本の釘が磁石から離してもついたままであったことから「磁石に近づけた鉄は磁石になりそうだ」ということを実験を通して予想しました。今回は砂鉄と方位磁針を使って実験しました。
まず、磁石に砂鉄が引きつけられるのかを確認しました。磁石をビニール袋の中に入れ、その磁石をお皿に入れた砂鉄に近づけます。1枚目の写真のように磁石に砂鉄がつきました。次に磁石につけた鉄を同じように砂鉄に近づけると、磁石と同じように鉄にも砂鉄がつきました。このことからも磁石に近づけた鉄は磁石の性質をもっていることが確かめられました。
磁石の性質では鉄を引きつけることに加えてN極とS極があるという性質があります。磁石につけた鉄が磁石になったのならば、その鉄にもN極とS極があるはずです。それを確かめるために方位磁針で実験しました。方位磁針は磁石なのでN極とS極があり、N極の方に赤色の印がついていて北を示します。そこで、釘の太い方を磁石のN極につけたあと、釘の太い方を方位磁針に近づけてみました。すると方位磁針の赤色の印の方(N極)が釘に引きつけられました(4枚目の写真)。次に釘の細い方を近づけると方位磁針の色のついていない方(S極)が釘に引きつけられました(5枚目の写真)。この実験から、磁石に近づけた鉄は磁石と同様にS極とN極の性質をもつことが分かりました。
このように磁石に引きつけたクリップ同士が引きつけ合うことから見出した「問い」を実験を通して解決していきました。磁力という目に見えないものの力を確認するために様々な実験を考え、実施し、結果から考察していくことが大切だということを実感してもらえたのではないかと思います。これからも科学的なものの見方や考え方を大切に学習を進めていきたいと思います。