70周年記念誌から校歴を振り返ります。今回は、「今から四十年前（昭和58年～平成４年）」です。

　この時期は年号が昭和から平成に変わったり、学習指導要領が改訂されて低学年の「社会」「理科」が「生活科」に変わったり、それまで土曜日に授業があったのが隔週で休業日になったり（平成14年から完全週5日制になる）、バブル崩壊、東西ドイツの統一やソ連の崩壊などがあったりして大きく時代が変わった時期でもあります。

　この時期に何を紙面に取り上げるか考えたところ、この頃にマーチングの写真が残されていたことに気付きました。それ以前は運動会の写真以外には残されていなかったのです。それまでも鼓笛隊として運動会や地域行事で演奏をしていたのですが、写真が残されている時期は、区民まつりや中央地域まつりが実施されるようになり、区の行事に西小松川小が参加するようになったこの時期とも重なります。子供たちの校外での活躍があったので、PTAから「鼓笛隊のユニフォーム」を寄付していただいたのだと考えます。そのような理由で、年表の中にも昭和61年に区民まつりに参加した際に体操着と首にスカーフをつけて演奏をしている写真と、平成4年に開校40周年式典でPTAから寄付していただいたユニフォームを着て演奏を披露した写真を載せました。年表では40周年記念の様子が分かるカラー写真を採用しましたが、惜しくも紙面のスペースの関係で入れることができなかった40周年記念式典でのマーチングの写真が2,3枚目の写真です。開校40周年時のPTA会長が40周年記念誌に西小松川小学校への想いをお書きになっています。以下に引用します。

　　創立四十周年を迎えて　　西小松川小学校PTA会長　（お名前は省かせていただきます）

　私達の西小松川小学校が、創立四十周年を迎えるにあたりまして、関係の皆様には、心より、御礼とお祝いを申し上げます。

　三十数年前、本校児童であった私が、PTA会長としてお祝いをさせて頂こうとは、思いもよりませんでした。当時は、木造二階建て校舎で、まだプールもなく、現校地よりも若干狭い敷地の中で、一クラス五十数名、全校で千五百名を超える児童で溢れていました。休み時間に校庭へ出て、芋を洗うような中、走り回っていたものでありました。しかし、不思議と大きな怪我もせず、のびのびと遊び廻っていたような思い出があります。

　時の流れは止まることを知りません。その流れの中にあり、一時、ふと立ち止まって過去を振り返り、考え、反省し、再出発する事が大切であると思います。そのような意味で学校の歴史を考える大切な時、それがこの四十周年記念の大きな意義であるとも思います。

　四十周年を迎えるに当り、PTAもバザー等を通じ、お互いが一つの目的に向って、意志を通わせ、お互いの理解を深める事が出来たと考えます。又、バザーの収益金等で、学校を通じて、児童に鼓笛隊のユニフォーム、和太鼓等を贈れた事も、関係の皆様のおかげと、感謝申し上げます。

　最後に、児童の限りなき成長と幸せを願い、又、創立四十周年を新しい未来への出発点として、関係の皆様のこれまで以上のご理解とご協力を御願いして、お祝いの言葉と致します。

引用は以上です。