学校日記メニュー

学校日記

西小松川小学校のあゆみ【第7回】上山校長先生の頃(創立20周年記念の頃)

公開日
2024/07/13
更新日
2024/07/13

できごと

  • R06_HP_40年代02_20240712.jpg
  • R06_HP_40年代01_20240712.jpg
  • R06_HP_40年代06_20240712.jpg

https://edogawa.schoolweb.ne.jp/1310045/blog_img/16133053?tm=20240712235831

https://edogawa.schoolweb.ne.jp/1310045/blog_img/16133054?tm=20240712235831

https://edogawa.schoolweb.ne.jp/1310045/blog_img/16133055?tm=20240712235831

https://edogawa.schoolweb.ne.jp/1310045/blog_img/16133056?tm=20240712235832

 本校HPをご覧になってくださっている方から、「西小松川小学校のあゆみ」についてお話をいただく機会がありました。その際、20周年記念誌の座談会について話題になりました。そのお話の中で、第7代校長の「上山先生」は「かみやま」と呼べばよいのか、「うえやま」と呼べばよいのか現職の私達にはこれまで分からなかったのですが、「かみやま」が正しいことが分かりました。また、本校の校歌の作曲を桑田先生(本校の校歌の作詞者)とともに平井康三郎さんに依頼に行った石川先生がご退職後にピアノの先生になっていたことや実際に石川先生のピアノ教室で習っていたということを聞くことができました。また、当時の鼓笛隊について、パレード用の鉄琴を希望していたのですが、当時は身長順に楽器を決めていたため、希望通りにならず、太鼓の担当になったなど、その当時のお話を聞くことができました。このHPをきっかけとして本校を支えてくださった方々についての思い出を語ることができることは考えておりませんでしたので大変嬉しく感じております。

 上山校長先生は、創立20周年記念時、現在の鉄筋4階建て校舎が完成したときの校長先生です。20周年記念誌の巻頭に上山先生がお書きになっている文章があるので、引用させていただきます。この中に、「本校に脈々と流れる良い伝統のひとつに、和の旗印のもと教職員が一丸となって、児童のために研究を進める気風がみちみちております。」とあります。50年前に書かれたものですが、現在の私達教職員にとっても心に刻むべき言葉だと考えます。少し長くなりますが、以下に20周年記念誌から引用しますので、ご覧いただけるとありがたく思います。


創立二十周年、施設完成を喜ぶ  校長 上山治利

 わが西小松川小学校は昭和二十七年四月一日に第二松江小学校分校から独立開校し、ここに創立二十周年を迎えました。人ならばまさに成人の域に達したという訳であります。しかも鉄筋諸施設が完成し、狭いとはいえ校庭も整備されて、今まで忍んできた不自由や苦労がある程度解消されることは二重の喜びと言うほかはありません。

 今日までの本校の歩み、いわば誕生から幼少年時代をふりかえる時、ひとつとして先輩各位のご苦心を物語らないものではありません。歴代校長を中心とする教職員のご努力、PTAを中軸とする地域の人々のご熱意、さては区および区教育委員会のご理解、それらの積み重ねが今日の西小松川小学校を育て上げ、輝かしい実績と良い伝統を築きあげるもととなったのであります。この機会に深く感謝申し上げる次第であります。

 思えばこの二十年間は、戦後の日本にとっても躍進の年でありました。ようやく米国の占領下から解放され、あの荒野と疲弊の中から国土の復興、経済の発展へと総力をあげてしゃにむに邁進して来ました。そして今は、世界の経済大国とうたわれてその発展ぶりは世界を驚かせるほどになりました。あの敗戦直後のみじめな生活を考えるとうそのような豊かさでありますが、、他方では種々の公害が問題化されて来ました。身体をそこなう産業公害はもとよりのこと、青少年の精神をむしばむ情報公害もまた、ちまたにあふれている現状です。本当に豊かで明るく住みよい平和な社会が建設されたとは言えないのが残念なことであります。今こそ家庭と学校と社会が、それぞれの分野でそれぞれの機能をじゅうぶんに発揮し協力しあって、青少年を守り、素直にたくましく成長するよう、調和と統一ある教育を推進しなければならない時代であると信じます。

 ともあれ、西小松川小学校は校舎、校庭ともに面目を一新し、久しぶりに来校された方はとまどいを感じられることでしょう。しかしながら、古語に「山高きゆえに貴からず。樹あるをもって貴しとなす。」とありますように、見かけだけで物事の判断はできません。学校も同様であります。鉄筋四階建ての威風や児童数一千百、学級数二十九の大規模が立派なのではなく、教育内容の充実こそ評価の尺度であります。幸い本校に脈々と流れる良い伝統のひとつに、和の旗印のもと教職員が一丸となって、児童のために研究を進める気風がみちみちております。私たちは今後もPTAおよび地域の皆様のご協力を得て、教育の本道に精進して参る覚悟であります。


 引用はここまでです。